拙著「WordPress Web開発逆引きレシピ」が発売されました。
WordPressの様々なカスタマイズについて、逆引きの形式で取り上げています。
PHP 7.0での動作確認も行っています。
PHPUtilプラグイン(その17・関数の実行)
PHPUtilプラグインでは、PHPの各種の関数を実行することもできます。
1.MTPHPFunctionタグ
関数を実行してその結果を出力するには、「MTPHPFunction」というテンプレートタグを使います。
<$mt:PHPFunction name="関数名" params="パラメータ1","パラメータ2",...,"パラメータn" straight="そのまま渡したいパラメータの番号"$>
「関数名」で、実行する関数の名前を指定します。
また、「パラメータ1」等で、関数に渡すパラメータを指定します。
何も指定しなければ、パラメータは文字列とみなします。
文字列ではないパラメータ(数値など)を渡したい場合、そのパラメータの番号をstraigntモディファイアで指定します。
複数のパラメータをそのまま渡す場合は、パラメータの番号をコンマで区切って指定します。
例えば、2番目と3番目のパラメータをそのまま渡す場合は、「straight="2,3"」と書きます。
例えば、PHPのrand関数を使って、1~10の整数の乱数を出力するには、以下のように書きます。
rand関数のパラメータは数値なので、straightモディファイアでパラメータをそのまま渡すようにしています。
<$mt:PHPFunction name="rand" params="1","10" straight="1,2"$>
なお、パラメータに変数を渡す場合は、「{$変数名}」のように書きます。
例えば、1つのパラメータに変数xを渡すなら、「params="{$x}","・・・"」のように書きます。
また、変数を渡す場合は、そのパラメータの番号はstraightモディファイアに指定しません。
2.結果を変数に代入する
関数の実行結果を直接に出力せず、変数に代入したい場合は、php_setvarモディファイアと組み合わせます。
例えば、先ほどのrand関数の例で、結果を変数numに代入するには、以下のように書きます。
<$mt:PHPFunction name="rand" params="1","10" straight="1,2" php_setvar="num"$>
3.関数自体に結果を出力する機能がある場合
print_r関数やvar_dump関数など、関数自体に結果を出力する機能がある場合は、「no_echo="1"」というモディファイアを付加します。
例えば、ハッシュuserの内容をprint_r関数でダンプしたい場合だと、以下のように書きます。
<$mt:PHPFunction name="print_r" params="{$user}" no_echo="1"$>
4.PHPUtilプラグイン関係の記事の一覧
PHPUtil関係のその他の記事は、以下のリンクから参照できます。
- PHPUtilプラグイン(その1・概要とインストール)
- PHPUtilプラグイン(その2・ファイルの読み込み)
- PHPUtilプラグイン(その3・日時関係の処理)
- PHPUtilプラグイン(その4・ユーザーエージェントの判断)
- PHPUtilプラグイン(その5・変数の基本)
- PHPUtilプラグイン(その6・変数の計算)
- PHPUtilプラグイン(その7・配列の利用)
- PHPUtilプラグイン(その8・配列関係の関数)
- PHPUtilプラグイン(その9・ハッシュの利用)
- PHPUtilプラグイン(その10・GET/POSTされた値を得る)
- PHPUtilプラグイン(その11・条件判断前半)
- PHPUtilプラグイン(その12・条件判断後半)
- PHPUtilプラグイン(その13・一定回数の繰り返し)
- PHPUtilプラグイン(その14・配列/ハッシュの出力)
- PHPUtilプラグイン(その15・条件による繰り返し)
- PHPUtilプラグイン(その16・繰り返しを途中で抜ける)
- PHPUtilプラグイン(その17・関数の実行)
- PHPUtilプラグイン(その18・各種のグローバルモディファイア)