「WordPressで学ぶPHP(3)関数編」を発売しました。
本書は「WordPressで学ぶPHP(1)変数・制御構造編」「WordPressで学ぶPHP(2)データ構造(配列・オブジェクト)編」の続編にあたり、PHP組み込みの関数や、独自の関数を作る方法などを解説します。
Kindle本で、定価400円です。
PHPUtilプラグイン(その9・ハッシュの利用)
PHPUtilプラグインでは、ハッシュ(PHPで言うところの連想配列)を扱うこともできます。
ハッシュ関係のテンプレートタグの書き方も、Movable Type標準のMTSetVarタグに合わせています。
1.ハッシュへの代入
MTPHPSetVarタグ/MTPHPSetVarBlockタグで、ハッシュに値を代入することができます。
Movable Type標準のMTSetVarタグと同様に、keyモディファイアを指定するか、「name="ハッシュ名{キー}"」の書き方で、代入先の要素を指定します。
・keyモディファイアでキーを指定する
<$mt:PHPSetVar name="ハッシュ名" key="キー" value="値"$> <mt:PHPSetVarBlock name="ハッシュ名" key="キー"> ・・・(各種の処理)・・・ </mt:PHPSetVarBlock>
・nameモディファイアでキーを指定する
<$mt:PHPSetVar name="ハッシュ名{キー}" value="値"$> <mt:PHPSetVarBlock name="ハッシュ名{キー}"> ・・・(各種の処理)・・・ </mt:PHPSetVarBlock>
例えば、「users」という名前ハッシュで、キーが「yamada」の要素に、「100」という値を代入したいとします。
この場合、以下のどちらかの書き方をします。
<$mt:PHPSetVar name="users" key="yamada" value="100"$> <$mt:PHPSetVar name="users{yamada}" value="100"$>
2.ハッシュの要素の出力
ハッシュの要素を出力するには、MTPHPGetVarタグを使います。
MTPHPSetVarタグと同様に、要素のキーはkeyモディファイアで指定するか、nameモディファイアで指定します。
・keyモディファイアでキーを指定する
<$mt:PHPGetVar name="ハッシュ名" key="キー"$>
・nameモディファイアで番号を指定する
<$mt:PHPGetVar name="ハッシュ名{キー}"$>
例えば、ハッシュusersで、キーが「yamada」の要素を出力するには、以下のどちらかの書き方をします。
<$mt:PHPGetVar name="users" key="yamada"$> <$mt:PHPGetVar name="users{yamada}"$>
3.ハッシュの要素の削除
ハッシュから特定のキーの要素を削除するには、「delete」という関数を使います。
以下の4つの書き方のどれでも、同じ動作になります。
<$mt:PHPSetVar name="ハッシュ名" key="キー" function="delete"$> <$mt:PHPSetVar name="ハッシュ名{キー}" function="delete"$> <$mt:PHPSetVar name="delete(ハッシュ名)" key="キー"$> <$mt:PHPSetVar name="delete(ハッシュ名{キー})"$>
例えば、ハッシュusersから、キーが「yamada」の要素を削除するには、以下のどちらかの書き方をします。
<$mt:PHPSetVar name="users" key="yamada" function="delete"$> <$mt:PHPSetVar name="users{yamada}" function="delete"$> <$mt:PHPSetVar name="delete(users)" key="yamada"$> <$mt:PHPSetVar name="delete(users{yamada})"$>
なお、ハッシュ全体をメモリから削除するには、配列と同様に「undef」という関数を使います。
例えば、ハッシュusers全体をメモリから削除するには、以下のいずれかの書き方をします。
<$mt:PHPSetVar name="users" function="undef"$> <$mt:PHPSetVar name="undef(users)"$>
4.PHPUtilプラグイン関係の記事の一覧
PHPUtil関係のその他の記事は、以下のリンクから参照できます。
- PHPUtilプラグイン(その1・概要とインストール)
- PHPUtilプラグイン(その2・ファイルの読み込み)
- PHPUtilプラグイン(その3・日時関係の処理)
- PHPUtilプラグイン(その4・ユーザーエージェントの判断)
- PHPUtilプラグイン(その5・変数の基本)
- PHPUtilプラグイン(その6・変数の計算)
- PHPUtilプラグイン(その7・配列の利用)
- PHPUtilプラグイン(その8・配列関係の関数)
- PHPUtilプラグイン(その9・ハッシュの利用)
- PHPUtilプラグイン(その10・GET/POSTされた値を得る)
- PHPUtilプラグイン(その11・条件判断前半)
- PHPUtilプラグイン(その12・条件判断後半)
- PHPUtilプラグイン(その13・一定回数の繰り返し)
- PHPUtilプラグイン(その14・配列/ハッシュの出力)
- PHPUtilプラグイン(その15・条件による繰り返し)
- PHPUtilプラグイン(その16・繰り返しを途中で抜ける)
- PHPUtilプラグイン(その17・関数の実行)
- PHPUtilプラグイン(その18・各種のグローバルモディファイア)