「WordPressで学ぶPHP(1)変数・制御構造編」が発売されました。
「WordPressで学ぶPHP」シリーズの第1巻で、WordPressを通してPHPを学んでいく本です。
この本では、PHPの基本となる変数と制御構造について解説します。
Kindle本で、定価500円です。
PHPUtilプラグイン(その5・変数の基本)
PHPUtilプラグインでは、テンプレート内で変数を扱うときと同様の書き方で、PHPの変数を扱うことができます。
今日は、変数の基本的な使い方を解説します。
1.MTPHPSetVarタグ
MTPHPSetVarタグは、PHPの変数に値を代入する際に使います。
基本的な書き方は以下の通りです。
<$mt:PHPSetVar name="変数名" value="値"$>
例えば、以下のように書くと、「v1」というPHPの変数に「abc」という文字列を代入します。
<$mt:PHPSetVar name="v1" value="abc"$>
2.MTPHPSetVarBlockタグ
MTPHPSetVarBlockタグは、ブロックの中身の再構築結果を、丸ごと変数に代入する際に使います。
基本的な書き方は以下の通りです。
<mt:PHPSetVarBlock name="変数名"> 代入する内容 </mt:PHPSetVarBlock>
例えば、以下のように書くと、MTBlogNameタグの再構築結果(=ブログ名)を、「blog_name」というPHPの変数に代入します。
<mt:PHPSetVarBlock name="blog_name"> <$mt:BlogName$> </mt:PHPSetVarBlock>
なお、「MTSetVarBlockタグの落とし穴」の記事に書いたように、MTPHPSetVarBlockタグのブロック内に改行があると、その改行も変数に含まれてしまいます。
変数の値を条件判断で使う場合など、改行が含まれていると正しく処理できない時は、<mt:PHPSetVarBlock>タグから</mt:PHPSetVarBlock>タグまでを改行せずに書くようにします。
3.php_setvarモディファイア
テンプレートタグの値をPHPの変数に代入したい場合、「php_setvar」というモディファイアを使うこともできます。
ファンクションタグの値を代入するなら、以下のように書きます。
<$mt:テンプレートタグ名 php_setvar="変数名"$>
例えば、ブログの名前を、「blog_name」というPHPの変数に代入する場合、以下のように書くことができます。
<$mt:BlogName php_setvar="blog_name"$>
また、ブロックタグの再構築結果を代入するなら、以下のように書きます。
<mt:テンプレートタグ名 php_setvar="変数名"> ブロックの内容 </mt:テンプレートタグ名>
4.MTPHPGetVarタグ
MTPHPSetVarタグ等で変数に代入した後で、その値を出力するには、MTPHPGetVarタグを使います。
<$mt:PHPGetVar name="変数名"$>
例えば、「blog_name」というPHPの変数の値を出力するには、以下のように書きます。
<$mt:PHPGetVar name="blog_name"$>
5.PHPUtilプラグイン関係の記事の一覧
PHPUtil関係のその他の記事は、以下のリンクから参照できます。
- PHPUtilプラグイン(その1・概要とインストール)
- PHPUtilプラグイン(その2・ファイルの読み込み)
- PHPUtilプラグイン(その3・日時関係の処理)
- PHPUtilプラグイン(その4・ユーザーエージェントの判断)
- PHPUtilプラグイン(その5・変数の基本)
- PHPUtilプラグイン(その6・変数の計算)
- PHPUtilプラグイン(その7・配列の利用)
- PHPUtilプラグイン(その8・配列関係の関数)
- PHPUtilプラグイン(その9・ハッシュの利用)
- PHPUtilプラグイン(その10・GET/POSTされた値を得る)
- PHPUtilプラグイン(その11・条件判断前半)
- PHPUtilプラグイン(その12・条件判断後半)
- PHPUtilプラグイン(その13・一定回数の繰り返し)
- PHPUtilプラグイン(その14・配列/ハッシュの出力)
- PHPUtilプラグイン(その15・条件による繰り返し)
- PHPUtilプラグイン(その16・繰り返しを途中で抜ける)
- PHPUtilプラグイン(その17・関数の実行)
- PHPUtilプラグイン(その18・各種のグローバルモディファイア)