「WordPressで学ぶPHP(2)データ構造(配列・オブジェクト)編」を発売しました。
本書は「WordPressで学ぶPHP(1)変数・制御構造編」の続編にあたり、PHPの「データ構造」(配列とオブジェクト)について解説します。
配列やオブジェクトは、頭の中で考えるだけでは、イメージがつかみにくいです。本書では図を多用して、配列やオブジェクトをなるべく分かりやすく解説することを心がけました。
Kindle本で、定価250円です。
EPUB出力プラグイン/テーマ(その3)
2013年1月22日
EPUB3を出力するプラグインを公開しました。
そちらをご利用ください。
EPUB出力プラグイン/テーマの3回目として、テーマのカスタマイズ方法を解説します。
1.テーマを構成するテンプレート
EPUB用のテーマには、以下の5つのインデックステンプレートが含まれます。
テンプレート | 出力するファイル |
---|---|
メインページ | 表紙のページ |
目次 | 目次のページ |
スタイルシート | EPUBの各ページに適用するスタイルシート |
content.opf | EPUB全体の情報や、EPUBに含むファイルの情報等が入ったXMLファイル |
toc.ncx | 目次データが入ったXMLファイル |
また、以下の2つのアーカイブテンプレートも含まれます。
テンプレート | 出力するファイル |
---|---|
ブログ記事 | 個々のページ |
カテゴリ別ブログ記事リスト | 章の見出しのページ(カテゴリを章として使う場合) |
2.テンプレートのカスタマイズ
メインページ/目次/ブログ記事/カテゴリ別ブログ記事リストの各テンプレートをカスタマイズすることで、EPUBの各ページのXHTMLの構造を変えることができます。
EPUBのXHTMLは、XHTML1.1とほぼ同じ書き方をすることができます。
EPUBで使える要素や、通常のHTMLと違う要素については、OPS2.0のドキュメントに仕様が出ています。
このドキュメントの日本語訳もあります。
また、スタイルシートのテンプレートをカスタマイズすることで、EPUBの各ページのデザインを変えることもできます。
EPUBのスタイルシートは、CSS2とほぼ同じ書き方をすることができます。
OPS2.0のドキュメントには、EPUBで使えるCSSのプロパティの仕様も出ています(日本語訳もあります)。
ただし、一般のWebブラウザと同様に、EPUBリーダーごとに、XHTML/CSSを仕様通りに正しく解釈しない不具合もあります。
そのため、EPUBリーダーによっては、思った通りの表示が得られないこともあります。
3.カスタマイズ禁止の箇所
各テンプレートの出力ファイル名/アーカイブマッピングは、変更しないでください。
また、content.opfおよびtoc.ncxのテンプレートは、原則として書き換えないでください。
これらを変更すると、EPUB出力時に問題が起こります。
4.テーマのエクスポート
カスタマイズしたテーマをエクスポートして、配布していただくこともできます。
ただし、テーマのtheme.yamlファイルを一部書き換える必要があります。
theme.yamlファイルの中で、「elements:」の行の前に、以下の2行を追加してください。
これらの行がないと、プラグインにEPUB用テーマとして認識されません。
required_components: MTePub: 1.00
5.EPUB出力プラグイン/テーマ関係の記事の一覧
EPUB出力プラグイン/テーマ関係のその他の記事は、以下のリンクから参照できます。