「WordPressで学ぶPHP(2)データ構造(配列・オブジェクト)編」を発売しました。
本書は「WordPressで学ぶPHP(1)変数・制御構造編」の続編にあたり、PHPの「データ構造」(配列とオブジェクト)について解説します。
配列やオブジェクトは、頭の中で考えるだけでは、イメージがつかみにくいです。本書では図を多用して、配列やオブジェクトをなるべく分かりやすく解説することを心がけました。
Kindle本で、定価250円です。
MTDDC HOKKAIDOでお話しすること
12月18日(土曜日)に、MTDDC HOKKAIDOが開催されます。
私も講師として参加し、「Movable TypeのWebアプリケーションフレームワークの基本」というテーマでお話します。
お話しすることの概要を決めましたので、紹介しておきます。
取り上げる題材
最近では、Foursquareやロケタッチをはじめとした、位置情報を利用したサービスが流行り始めています。
また、日経トレンディによると、2011年には「得するジオゲーム」(位置情報を利用して割引クーポン等を発行する仕組み)が流行しそうだとのことです。
そこで、Movable Typeのフレームワークを利用して、Foursquareの簡易版のような位置情報記録システムを作ることを、題材として取り上げます。
独自オブジェクトの追加とListing Framework
一般に、Webアプリケーションでは、さまざまなデータを組み合わせて処理を行っています。
また、現在のWebアプリケーションでは、オブジェクト指向プログラミングで作られているものが多く、データをオブジェクトとして扱うようになっています。
Movable Typeもオブジェクト指向のプログラムで、ブログ記事やカテゴリといった各種のデータを、オブジェクトとして扱っています。
また、標準ではないオブジェクトを、プラグインで比較的簡単に追加する仕組みも用意されています。
位置情報サービスを作る上で、位置の情報を管理することが必要になります。
そこで、Movable Typeに位置を表すオブジェクトを追加し、管理画面でデータを入力できるようにすることについてお話します。
また、Movable Type 5.1では、オブジェクトの一覧を統一的な手法で管理画面に表示する「Listing Framework」の機能が追加されます。
この機能を利用して、位置の一覧を出力する方法も取り上げます。
Listing Frameworkの概要については、これまでのMTDDC等で、シックス・アパートの金子氏が何度か紹介しています。
しかし、具体的なプログラミングの話までは、まだ出ていないと思います。
MTDDC HOKKAIDOでの私の話が、おそらく本邦初公開(?)になりそうです。
#MTDDCまでに、正式なドキュメントが公開されるかも知れませんが(笑)
MTのフレームワークを利用する独自アプリケーション
Movable Typeのフレームワークでは、管理画面(mt.cgi)に機能を追加するだけでなく、独自のアプリケーションを作ることもできます。
ちなみに、Movable Type自身でも、コメント投稿やトラックバック受信の処理は、mt.cgiとは別個のアプリケーションで行っています。
独自のアプリケーションの例として、位置情報記録システムの中で、最近訪れた場所の一覧を表示したり、今いる場所にタッチしたりする部分を、mt.cgiとは別のアプリケーションにする例をお話します。