MTDDC HOKKAIDOでお話しすること

12月18日(土曜日)に、MTDDC HOKKAIDOが開催されます。
私も講師として参加し、「Movable TypeのWebアプリケーションフレームワークの基本」というテーマでお話します。
お話しすることの概要を決めましたので、紹介しておきます。

取り上げる題材

最近では、Foursquareロケタッチをはじめとした、位置情報を利用したサービスが流行り始めています。
また、日経トレンディによると、2011年には「得するジオゲーム」(位置情報を利用して割引クーポン等を発行する仕組み)が流行しそうだとのことです。

そこで、Movable Typeのフレームワークを利用して、Foursquareの簡易版のような位置情報記録システムを作ることを、題材として取り上げます。

独自オブジェクトの追加とListing Framework

一般に、Webアプリケーションでは、さまざまなデータを組み合わせて処理を行っています。
また、現在のWebアプリケーションでは、オブジェクト指向プログラミングで作られているものが多く、データをオブジェクトとして扱うようになっています。

Movable Typeもオブジェクト指向のプログラムで、ブログ記事やカテゴリといった各種のデータを、オブジェクトとして扱っています。
また、標準ではないオブジェクトを、プラグインで比較的簡単に追加する仕組みも用意されています。

位置情報サービスを作る上で、位置の情報を管理することが必要になります。
そこで、Movable Typeに位置を表すオブジェクトを追加し、管理画面でデータを入力できるようにすることについてお話します。

位置情報の入力画面の例

また、Movable Type 5.1では、オブジェクトの一覧を統一的な手法で管理画面に表示する「Listing Framework」の機能が追加されます。
この機能を利用して、位置の一覧を出力する方法も取り上げます。

Listing Frameworkを使った位置情報一覧の表示例

Listing Frameworkの概要については、これまでのMTDDC等で、シックス・アパートの金子氏が何度か紹介しています。
しかし、具体的なプログラミングの話までは、まだ出ていないと思います。
MTDDC HOKKAIDOでの私の話が、おそらく本邦初公開(?)になりそうです。

#MTDDCまでに、正式なドキュメントが公開されるかも知れませんが(笑)

MTのフレームワークを利用する独自アプリケーション

Movable Typeのフレームワークでは、管理画面(mt.cgi)に機能を追加するだけでなく、独自のアプリケーションを作ることもできます。
ちなみに、Movable Type自身でも、コメント投稿やトラックバック受信の処理は、mt.cgiとは別個のアプリケーションで行っています。

独自のアプリケーションの例として、位置情報記録システムの中で、最近訪れた場所の一覧を表示したり、今いる場所にタッチしたりする部分を、mt.cgiとは別のアプリケーションにする例をお話します。

位置情報記録アプリケーションの動作例