「秘密のコメント」プラグイン(MT3.2以降用)

レンタルBlogサービスの中には、「秘密のコメント」という機能があるところがあります。
Blogの管理者だけにコメントが見えるようにして、一般には公開しない機能です。

この機能をMovable Typeのプラグインで作ってみました(ただし、Movable Type 3.2以降が必要です)。

2007年2月13日
不具合がありましたので修正しました。申し訳ありません。
バージョン1.01以下をお使いの方は、こちらのページの手順に従って、バージョン1.10に差し替えてくださいますようお願いします。

1.動作の仕組み

Movable Type 3.2ではスパム対策機能が強化され、コメントやトラックバックを未公開にしたり、迷惑扱いにしたりすることができます。
この仕組みを応用して、「秘密のコメント」のチェックをオンにしてコメントが投稿されたときに、コメントを強制的に未公開にするようにします。
未公開なので、Blog上では公開されませんが、Movable Typeの管理画面上では見えるという仕組みです。

2.プラグインのダウンロード

まず、以下のアドレスをクリックしてプラグインをダウンロードします。

SecretComment_1_10.zip

プラグインの継続的な開発やサポートのために、プラグインをご利用された方は、ドネーション(寄付)を行っていただけると幸いです。
ドネーションの方法は、こちらのページをご参照ください。

また、このプラグインの他にも、いくつかのプラグインを配布しています。
配布中のプラグインは、Movable Type Plugin Directoryのページをご参照ください。

Movable Typeのプラグイン開発等のドキュメント「Movable Type Developer's Guide Volume 1」も販売しています。
ご自分でプラグインを作ってみたい方に、ぜひお勧めしたい一冊です。
詳細は特設ページをご覧ください。

ダウンロードが終わったら、解凍してMovable Typeの「plugins」フォルダにアップロードします。
文字コードをutf-8にしてありますので、それ以外の文字コードをお使いの方は、文字コードを変換してアップロードする必要があります。

また、「GetQueryParam」というプラグインも使います。
MT-Notifier 3.2.7をコメント・プレビューページでも使えるようにする」のカスタマイズをされた方は、その際にGetQueryParamプラグインをインストールしていますので、それをそのまま使うことができます。

そうでない方は、以下のリンクをクリックしてプラグインをダウンロードし、解凍してできた「GetQueryParam.pl」ファイルを、Movable Typeの「plugins」フォルダにアップロードします。

GetQueryParam_1_11.zip

3.エントリーアーカイブテンプレートの修正

エントリーアーカイブテンプレートで、コメント入力フォームのtextareaの後に、以下のタグを追加します。

<label for="secret_comment"><input type="checkbox" id="secret_comment" name="secret_comment" />秘密のコメント(管理者にだけコメントを公開する)</label>

4.コメント・プレビュー(およびコメント・エラー)テンプレートの修正

コメント・プレビューテンプレートで、コメント入力フォームのtextareaの後に、以下のタグを追加します。

<label for="secret_comment"><input type="checkbox" id="secret_comment" name="secret_comment"<MTIfQueryParam name="secret_comment" value="on"> checked="checked"</MTIfQueryParam> />秘密のコメント(管理者にだけコメントを公開する)</label>

また、コメント・エラーテンプレートにもコメント入力フォームを入れている場合は、そのtextareaの後に、上と同じタグを追加します。

5.秘密のコメントかどうかを確認する

前述したように、このプラグインでは、コメントを未公開にすることで、秘密のコメントになるようにしています。
ただ、スパム対策プラグインの中にもコメントを未公開にするものがありますので、それと区別する必要があります。

このプラグインによってコメントが未公開になったかどうかは、Movable Typeにログインして、そのコメントを見ると分かります。
コメント一覧のページを開き、その中で対象のコメントのタイトルをクリックすると、コメントの内容等が表示されます。
その中に、「迷惑コメント/トラックバック自動判断値」という部分があり、そこにスパム対策プラグインの動作の結果が表示されます。
「秘密のコメント」プラグインが動作してコメントが未公開になった場合、この部分の「テスト」の列に「Secret Comment」が表示されますので、それで確認することができます。

↓「迷惑コメント/トラックバック自動判断値」に「Secret Comment」が表示されている例
「迷惑コメント/トラックバック自動判断値」に「Secret Comment」が表示されている例

ただし、登録済み投稿者が秘密のコメントを投稿した場合、そのコメントは未公開にはなりますが、スパムかどうかのテストは行われない状態になります。
登録済み投稿者の機能を利用される方は、この点にご注意ください。