TOPIXが年初来高値を記録

10月に入って株価の動きはやや足踏み状態になっていましたが、10月下旬から株価が再度上昇傾向になっています。
今日(10月31日)は、景気回復期待や、先週末のアメリカの株価上昇などを受けて、TOPIX(東証株価指数)が年初来高値(今年一番の高値)を記録しました。
TOPIXの終値は1,444.73でした。

日本の株式市場の大まかな動きを示す指数として、日経平均株価とTOPIXがよく使われています。
計算の方法や、計算の対象になっている銘柄は異なりますが、似通った動きをすることが多いです。

ただ、今年は日経平均株価よりTOPIXの伸びが良いです。
年初を基準にすると、日経平均株価の値上がり率は約16%なのに対して、TOPIXの値上がり率は約23%です。

↓2005年の日経平均株価とTOPIXとの値上がり率の差
2005年の日経平均株価とTOPIXとの値上がり率の差

日経平均株価は、2000年4月の銘柄入れ替えの影響で、ハイテク関連の企業の影響を受けやすい指数になっています。
しかも、2000年4月はネットバブルのピークの頃だったので、その後のネットバブル崩壊の影響でハイテク関係銘柄の株価は大幅に下がっています。

このところの株式市場では、ハイテク関連企業はあまり人気がなく、株価の動きも良くないです。
そのため、日経平均株価はTOPIXほどには上昇しないという現象が起こっています。

ちなみに、1989年末のバブルのピークの頃と比べると、TOPIXは約半分まで回復しましたが、日経平均株価はまだ3分の1強です。
今の市場の状況を見るには、日経平均株価ではなく、TOPIXを見る方が良いと思われます。