Movable Type 7でのプラグインの動作について

先日Movable Type 7が発表されましたが、「既存のプラグインが動くのかどうか」という点が気になる方もいらっしゃると思います。
そこで、既存のプラグインをMovable Type 7で動作させられるのかどうかと、拙作プラグインのMovable Type 7対応についてまとめます。

1.既存のプラグインの多くに影響が出る

Movable Type 7では変更点が多く、既存のプラグインの多くに影響が出ると思われます。
今のところ、以下のようなプラグインに影響を出ることが判明しています。

1-1.管理画面を追加/変更するプラグイン

Movabl Type 7では、管理画面がBootstrapベースになり、既存の管理画面とはDOM構造が変わっています。
また、管理画面のテンプレートのファイル構成も、Movable Type 6までとは幾分変わっています。

そのため、管理画面を書き換えるようなプラグインは、そのままでは動作しないことが多いと思われます。
特に、JavaScriptで管理画面を書き換えるプラグイン(例:MTAppjQuery)は影響が大きいと思われます。

また、独自の管理画面を追加するプラグインも、その管理画面の表示が正しく行われません。

1-2.ウェブサイト/ブログの権限に関係するプラグイン

Movable Type 7ではウェブサイト/ブログの用語が廃止され、サイトに統一されます。
その関係で、ウェブサイト/ブログの権限にも変更があり、それらの権限を使っているプラグインは、正しく動作しなくなります。

1-3.カテゴリ/タグに関係するプラグイン

Movable Type 7のコンテンツタイプの機能では、1つのコンテンツタイプに対し、カテゴリ/タグのフィールドを複数作ることができます。
そのため、既存のプラグインの中で、カテゴリ/タグのフィールドが複数あり得ることを前提にしていないプラグインは、正しく動作しなくなる可能性があります。

1-4.リッチテキストエディタに関係するプラグイン

Movable Type 7では、リッチテキストエディタがTinyMCE 4になっています。
一方、これまでのMovable TypeはTinyMCE 3系でした。

TinyMCE 4とTinyMCE 3とではプログラムの組み方が変わっています。
そのため、TinyMCEに関係するようなプラグインも、そのままでは動作しない場合があります。

2.メールフォームプラグインで検証

拙作プラグインのMovable Type 7での動作テストとして、メールフォームプラグインを試してみました。
すると、前述の1-1と1-2の影響で、そのままでは動作しませんでした。
ただ、管理画面のテンプレートなど、プラグインの一部を修正することで、Movabel Type 7のデベロッパープレビュー版で動作させることはできました。

3.拙作プラグインは順次対応予定

メールフォームプラグイン以外でも、拙作のプラグインの多くが影響を受けると思われます。
それらも順次対応していく予定です。

ただ、これまでのバージョンアップと比べると変更点が多いので、対応には時間がかかると思います。
ご迷惑をおかけしますが、ご容赦いただきたく思います。