Movable Type 6.2リリース

Movable Typeのマイナーバージョンアップとなるバージョン6.2がリリースされました。
アイテム(画像等)の管理機能を中心に、いくつかの機能が強化されました。

1.アイテム管理の強化

Movable Type 6.2では、アイテム管理機能が強化されました。

1.1複数ファイルの一括アップロード

複数のファイルを一括してアップロードできるようになりました。
また、ドラッグアンドドロップでのアップロードにも対応しました。

「アイテム」→「新規」メニューを選んだときや、記事編集画面の「画像の挿入」ボタンをクリックしたときの画面に、ドラッグアンドドロップ用のエリアが表示されます。
複数のファイルを選択してそこにドロップすると、一括してアップロードされます。
また、記事編集の際の「画像の挿入」ボタンでは、一括アップロードしたアイテムは、まとめて記事に貼り付けられます。

複数アイテムの一括アップロード

アップロード済みのアイテムを記事に貼り付ける場合も、複数のアイテムを一括して選択することができるようになりました。

なお、従来のアップロード機能を使いたい場合は、mt-config.cgiに「EnableUploadCompat 1」の行を追加します。

1-2.画像の編集

アップロードした画像の回転/リサイズ/トリミングを行うことができるようになりました。
また、EXIFやGPSの情報を削除することもできます。

画像の編集

1-3.日本語ファイル名の自動変換

日本語のファイル名のままで画像等をアップロードすると、文字化けなどのトラブルが起こりがちです。
Movable Type 6.2では、日本語のファイル名を自動的にランダムな英数字に置換することができるようになりました。

1-4.アップロード関連の初期値の設定

「設定」→「全般」メニューの画面に「アップロード」が追加され、アップロード先の初期値や、画像を自動回転するかどうかなどを、設定できるようになりました。

1-5.画像の圧縮度の設定

サムネイル等を作る際の画像の圧縮度を、環境変数で設定することができるようになりました。

2.各種の改良

画像編集以外にも、いくつかの改良があります。

2-1.Data API v3

  • 認証の際のパスワードが、ログイン用のパスワードから、Webサービス用パスワードに変更されました。
  • list系エンドポイントで、日付での絞込ができるようになりました。

2-2.動作環境

  • Perl 5.18.x/Perl 5.20.xが動作環境として正式サポートされます。
  • 同梱のjQuery/jQuery UIが、それぞれ2.1.4/1.11.4になります。
  • 同梱のTinyMCEが、3.5.11になります。

2-3.その他

  • マルチブログのトリガーとして、記事/ウェブページの非公開を使えるようになりました。
  • PSGI環境で使う場合、一部のPSGIを利用禁止にすることができます(RestrictedPSGIApp 環境変数