MTOSインストール済みAMIの使い方(その8・phpMyAdminのインストール)

MTOSインストール済みAMIにはphpMyAdminはインストールしていませんが、ご自分でインストールすることができます。
その方法を解説します。
なお、MTOSインストール済みAMIの使い方は、今回で最後です。

1.ec2-userのパスワードの変更

MySQLには「ec2-user」というユーザーを登録しています。
MTOSからMySQLに接続する際にも、ec2-userユーザーを使うようにしてあります。
phpMyAdminをインストールする前に、まずec2-userユーザーのパスワードを変更します。

1-1.mysqlコマンドでログインする

パスワードの変更は、SSHにログインした後、mysqlコマンドで行います。
SSHで以下のコマンドを入力します。

mysql -u ec2-user -p

すると、「Enter password:」というメッセージが表示されますので、「nelson」と入力します。
これで、mysqlコマンドでログインした状態になり、「mysql>」のプロンプトの後にコマンドを入力できる状態になります。

1-2.パスワードの変更

次に、以下のコマンドを入力し、localhostから接続する際のパスワードを変更します。
「パスワード」には、自分で決めたパスワードを指定します。

set password for 'ec2-user'@'localhost' = password('パスワード');

たとえば、パスワードを「mypassword」に変える場合だと、以下のように入力します。

set password for 'ec2-user'@'localhost' = password('mypassword');

同様の手順で、以下のコマンドを入力して、「127.0.0.1」と「::1」から接続する際のパスワードも変更します。

set password for 'ec2-user'@'127.0.0.1' = password('パスワード');
set password for 'ec2-user'@'::1' = password('パスワード');

1-3.パスワード変更の確認

パスワードの変更が終わったら、「exit」とコマンドを入力して、mysqlコマンドからログアウトします。
その後、「mysql -u ec2-user -p」と入力して再度mysqlコマンドを起動し、「Enter password:」のメッセージに対して変更後のパスワードを入力して、正しくログインできることを確認します。

2.mt-config.cgiの書き換えとMTOSの再起動

次に、mt-config.cgiを書き換えて、変更後のパスワードでMySQLに接続するようにします。

2-1.mt-config.cgiの書き換え

SSHで以下のコマンドを入力して、mt-config.cgiを編集する状態にします。

nano /var/www/ssl/mt/mt-config.cgi

mt-config.cgiを下カーソルキーでスクロールしていくと、以下の行があります。

DBPassword nelson

この行の「nelson」を、変更後のパスワードに書き換えます。
たとえば、パスワードを「mypassword」に変えた場合だと、以下のように書き換えます。

DBPassword mypassword

書き換えが終わったら、Ctrlキー+Xキーを押します。
すると、「Save modified buffer (ANSWERING "No" WILL DESTROY CHANGES) ?」とメッセージが表示されますので、「Y」のキーを押します。
さらに、「File Name to Write: mt-config.cgi」と表示されますので、Enterキーを押します。
これで、mt-config.cgiが保存されます。

2-2.MTOSの再起動

mt-config.cgiを書き換えたら、SSHで以下のコマンドを入力して、MTOSを再起動します。

sudo  kill -HUP `cat /var/run/mt.pid`

この後、mt.cgiに接続してみて、管理画面が表示されることを確認します。

3.phpMyAdminのインストール

次に、インスタンスにphpMyAdminをインストールします。

3-1.phpMyAdminのダウンロード

phpMyAdminのサイトに接続し、ページ右上の「Download」のリンクをクリックして、ダウンロードのページに移動します。
すると、ダウンロード可能なphpMyAdminのファイルが一覧表示されますので、「phpMyAdmin-3.X.X-all-languages.zip」のリンクをクリックしてダウンロードします(3.X.Xはバージョン番号)。

3-2.phpMyAdminのアップロード

ダウンロードしたZipファイルを、SFTPでインスタンスにアップロードします。
アップロード先のディレクトリは、「/var/www/ssl」にします。

3-3.phpMyAdminの解凍

アップロードが終わったら、SSHでインスタンスに接続し、以下のコマンドを入力して、phpMyAdminを解凍します。
「3.X.X」は、ダウンロードしたphpMyAdminのバージョンに置き換えます。

cd /var/www/ssl
unzip phpMyAdmin-3.X.X-all-languages.zip

次に、以下のコマンドを入力して、解凍でできたディレクトリの名前を「phpmyadmin」に変更します。

mv phpMyAdmin-3.X.X-all-languages phpmyadmin

3-4.phpMyAdminに接続

次に、Webブラウザで「http://インスタンスのIPアドレス/phpmyadmin/」に接続します。
すると、phpMyAdminのログインのページが開きますので、ユーザー名の欄に「ec2-user」と入力し、パスワードの欄には1.の手順で設定したパスワードを入力して、「実行」ボタンをクリックします。
これで、phpMyAdminにログインして、データベースの操作を行うことができる状態になります。