「WordPressで学ぶPHP(2)データ構造(配列・オブジェクト)編」を発売しました。
本書は「WordPressで学ぶPHP(1)変数・制御構造編」の続編にあたり、PHPの「データ構造」(配列とオブジェクト)について解説します。
配列やオブジェクトは、頭の中で考えるだけでは、イメージがつかみにくいです。本書では図を多用して、配列やオブジェクトをなるべく分かりやすく解説することを心がけました。
Kindle本で、定価250円です。
MTOSインストール済みAMIの使い方(その8・phpMyAdminのインストール)
MTOSインストール済みAMIにはphpMyAdminはインストールしていませんが、ご自分でインストールすることができます。
その方法を解説します。
なお、MTOSインストール済みAMIの使い方は、今回で最後です。
1.ec2-userのパスワードの変更
MySQLには「ec2-user」というユーザーを登録しています。
MTOSからMySQLに接続する際にも、ec2-userユーザーを使うようにしてあります。
phpMyAdminをインストールする前に、まずec2-userユーザーのパスワードを変更します。
1-1.mysqlコマンドでログインする
パスワードの変更は、SSHにログインした後、mysqlコマンドで行います。
SSHで以下のコマンドを入力します。
mysql -u ec2-user -p
すると、「Enter password:」というメッセージが表示されますので、「nelson」と入力します。
これで、mysqlコマンドでログインした状態になり、「mysql>」のプロンプトの後にコマンドを入力できる状態になります。
1-2.パスワードの変更
次に、以下のコマンドを入力し、localhostから接続する際のパスワードを変更します。
「パスワード」には、自分で決めたパスワードを指定します。
set password for 'ec2-user'@'localhost' = password('パスワード');
たとえば、パスワードを「mypassword」に変える場合だと、以下のように入力します。
set password for 'ec2-user'@'localhost' = password('mypassword');
同様の手順で、以下のコマンドを入力して、「127.0.0.1」と「::1」から接続する際のパスワードも変更します。
set password for 'ec2-user'@'127.0.0.1' = password('パスワード'); set password for 'ec2-user'@'::1' = password('パスワード');
1-3.パスワード変更の確認
パスワードの変更が終わったら、「exit」とコマンドを入力して、mysqlコマンドからログアウトします。
その後、「mysql -u ec2-user -p」と入力して再度mysqlコマンドを起動し、「Enter password:」のメッセージに対して変更後のパスワードを入力して、正しくログインできることを確認します。
2.mt-config.cgiの書き換えとMTOSの再起動
次に、mt-config.cgiを書き換えて、変更後のパスワードでMySQLに接続するようにします。
2-1.mt-config.cgiの書き換え
SSHで以下のコマンドを入力して、mt-config.cgiを編集する状態にします。
nano /var/www/ssl/mt/mt-config.cgi
mt-config.cgiを下カーソルキーでスクロールしていくと、以下の行があります。
DBPassword nelson
この行の「nelson」を、変更後のパスワードに書き換えます。
たとえば、パスワードを「mypassword」に変えた場合だと、以下のように書き換えます。
DBPassword mypassword
書き換えが終わったら、Ctrlキー+Xキーを押します。
すると、「Save modified buffer (ANSWERING "No" WILL DESTROY CHANGES) ?」とメッセージが表示されますので、「Y」のキーを押します。
さらに、「File Name to Write: mt-config.cgi」と表示されますので、Enterキーを押します。
これで、mt-config.cgiが保存されます。
2-2.MTOSの再起動
mt-config.cgiを書き換えたら、SSHで以下のコマンドを入力して、MTOSを再起動します。
sudo kill -HUP `cat /var/run/mt.pid`
この後、mt.cgiに接続してみて、管理画面が表示されることを確認します。
3.phpMyAdminのインストール
次に、インスタンスにphpMyAdminをインストールします。
3-1.phpMyAdminのダウンロード
phpMyAdminのサイトに接続し、ページ右上の「Download」のリンクをクリックして、ダウンロードのページに移動します。
すると、ダウンロード可能なphpMyAdminのファイルが一覧表示されますので、「phpMyAdmin-3.X.X-all-languages.zip」のリンクをクリックしてダウンロードします(3.X.Xはバージョン番号)。
3-2.phpMyAdminのアップロード
ダウンロードしたZipファイルを、SFTPでインスタンスにアップロードします。
アップロード先のディレクトリは、「/var/www/ssl」にします。
3-3.phpMyAdminの解凍
アップロードが終わったら、SSHでインスタンスに接続し、以下のコマンドを入力して、phpMyAdminを解凍します。
「3.X.X」は、ダウンロードしたphpMyAdminのバージョンに置き換えます。
cd /var/www/ssl unzip phpMyAdmin-3.X.X-all-languages.zip
次に、以下のコマンドを入力して、解凍でできたディレクトリの名前を「phpmyadmin」に変更します。
mv phpMyAdmin-3.X.X-all-languages phpmyadmin
3-4.phpMyAdminに接続
次に、Webブラウザで「http://インスタンスのIPアドレス/phpmyadmin/」に接続します。
すると、phpMyAdminのログインのページが開きますので、ユーザー名の欄に「ec2-user」と入力し、パスワードの欄には1.の手順で設定したパスワードを入力して、「実行」ボタンをクリックします。
これで、phpMyAdminにログインして、データベースの操作を行うことができる状態になります。