「WordPressで学ぶPHP(2)データ構造(配列・オブジェクト)編」を発売しました。
本書は「WordPressで学ぶPHP(1)変数・制御構造編」の続編にあたり、PHPの「データ構造」(配列とオブジェクト)について解説します。
配列やオブジェクトは、頭の中で考えるだけでは、イメージがつかみにくいです。本書では図を多用して、配列やオブジェクトをなるべく分かりやすく解説することを心がけました。
Kindle本で、定価250円です。
MTOSインストール済みAMIの使い方(その7・SFTPでのファイルのアップロード)
MTOSにプラグインをインストールしたり、MTOS自体をバージョンアップしたりする際には、SFTP(SSH File Transfer Protocol)を使ってファイルをアップロードします。
MTOSインストール済みAMIの使い方のその7として、SFTPでファイルをアップロードする手順を解説します。
1.FileZillaのインストール
SFTPに対応したソフトはいくつかありますが、Windows/Mac/Linuxに対応したソフトとして、FileZillaがあります。
FileZillaのサイトから、FileZilla Clientをダウンロードしてインストールします。
2.鍵の登録
FileZillaをインストールしたら、まず鍵のファイルをFileZillaに登録します。
FileZillaを起動し、「編集」→「設定」メニューを選び(Macでは「FileZilla」→「Preference」メニュー)、「設定」のダイアログボックスを選びます。
画面左端の「ページを選択」の部分で「SFTP」を選び、「鍵ファイルを追加」のボタンをクリックして、ファイル選択ダイアログボックスで鍵のファイルを指定します。
鍵のファイルを選ぶと、以下のようなメッセージが表示されます。
「はい」ボタンをクリックして、FileZillaの形式に変換します。
次に、変換後の鍵の保存先を指定するダイアログボックスが開きます。
ファイル名を付けて保存します。
保存が終わると、「設定」のダイアログボックスに戻り、変換後の鍵のファイル名等が表示されます。
「OK」ボタンをクリックして、ダイアログボックスを閉じます。
3.SFTPで接続する
鍵の設定が終わったら、次にSFTPでインスタンスに接続します。
FileZillaで「ファイル」→「サイトマネージャ」メニューを選び、サイトマネージャを開きます。
まず、「新しいサイト」のボタンをクリックして、サイトを作成します。
「エントリを選択」の部分に「新規サイト」と表示され、編集できる状態になりますので、サイト名を決めて入力します。
次に、画面の右半分で、以下のように接続の設定を行います。
ホスト | インスタンスのIPアドレスを入力します。 |
---|---|
プロトコル | 「SFTP - SSH File Transfer Protocol」を選びます。 |
ログオンの種類 | 「通常」を選びます。 |
ユーザ | 「ec2-user」と入力します。 |
初めて接続する際には、「不明なホスト鍵」というメッセージが表示されます。
「常にこのホスト鍵を信用し、この鍵をキャッシュに追加」のチェックをオンにして、「OK」ボタンをクリックします。
これで、他のFTPソフトと同じようなユーザーインターフェースで、ファイルをアップロード/ダウンロードできる状態になります。
MTOSは「/var/www/ssl/mt」ディレクトリにインストールしてあります。
このディレクトリにプラグインのファイルをアップロードして、プラグインをインストールすることができます。
4.Movable Typeのアップグレード
MTOSの新しいバージョンが出たときには、SFTPでファイルをアップロードすれば、アップグレードすることができます。
また、個人無償ライセンスのMovable Typeや、商用ライセンスのMovable Typeをアップロードして、MTOSに上書きすることもできます。
この場合、クライアント側でZipファイルを解凍してアップロードすると、非常に時間がかかります。
Zipファイルをインスタンスにアップロードし、SSHでインスタンスに接続して、コマンドでZipファイルを解凍すれば、非常に短時間でアップグレードすることができます。
まず、Zipファイルを「/var/www/ssl」ディレクトリにアップロードします。
次に、SSHで接続し、以下のコマンドを入力して、Zipファイルを解凍します。
「○○○」は、アップロードしたZipファイル名に置き換えます。
たとえば、Movable Type 5.2.2の個人無償ライセンスの場合だと、「unzip MT-5_2_2.zip」と入力します。
cd /var/www/ssl unzip ○○○.zip
これでZipファイルが解凍され、Zipファイルと同じような名前のディレクトリが作成されます。
ここで、以下のコマンドを入力して、解凍したファイルで既存のMTOSを上書きします。
「○○○」には、解凍でできたディレクトリ名を入れます。
cp -r -f ○○○/* mt
上書きが終わったら、Webブラウザでmt.cgiに接続します。
アップグレードのメッセージが表示されたら、画面の指示に従ってアップグレードの操作を行います。