MTCafe Tokyo 2012 Winter終了

MTCafe Tokyo 2012 Winter昨日(2012年12月8日)、東京・赤坂にてMovable Typeユーザーの集いである「MTCafe Tokyo 2012 Winter」が開催されました。

東京でのMTCafeは今回が3回目でした。
定員25名が早い段階で埋まり、これまでのMTCafeでもっとも参加人数が多かったと思います。
また、東京近郊の方だけでなく、北海道や福岡などの遠方から参加された方もいました。

前半

前半は、参加の皆様の自己紹介と、にっくさんのMovable Type Idea Exchangeレポートでした。
アメリカでのMovable Typeの現状や、ユーザーの要望、コミュニティの状態などのお話がありました。

現状のMovable Typeはビジネス利用に特化する傾向がありますが、個人ブロガーも大事にすべきではといった要望があったそうです。
また、現在では日本がMovable Typeの中心で、アメリカとは言語の壁もあり、この点も課題になっているということです。
ただ、アメリカのユーザーは日本のプラグイン等に関心を持っていて、プラグインを紹介すると「Cool」などの反応があったそうです。
日本とアメリカの(そして他の地域も)コミュニティがうまく交流できれば良いと感じました。

後半

後半はアンカンファレンス形式で、以下の6人の方から発表がありました。

鈴木さんからは、「DynamicMTMLが便利」といった内容のお話がありました。
DynamicMTMLは、静的なHTMLにMovable Typeのテンプレートタグを入れて、部分的に動的に処理する仕組みです。
ログインしているかどうかで出力を変えたりなど、動的な処理を比較的簡単に記述することができます。
ただ、DynamicMTML自体の拡張方法がよく分からないという質問が出ました。

野田さんからは、鈴木さんへの質問の回答と、Githubで公開中のプラグインの紹介がありました。
Movable Type Advent Calendarの最終日に向けて、プラグインのドキュメントを整備しているということで、楽しみです。

susipakuさんは、写真素材サイトPAKUTASOについての話がありました。
PAKUTASOはMovable Typeで構築されています
また、検索には奥脇さんが作られたFlexibleSearchを使っています。
このFlexisibleSearchをカスタマイズして、より使いやすくしたいといったお話でした。

私からは、「Movable TypeでEPUB3とKindle本を作ろう」というテーマで話させていただきました。
Movable Typeの仕組みを活用して、EPUB3を出力することができます。
また、作成したEPUB3をKDP(Kindle Direct Publishing)にアップロードして、販売することもできます。
EPUB3プラグイン(MTEPUBバージョン1.10)は近日公開する予定です。

奥脇さんからは、カスタムフィールドの値を一括置換する方法のお話がありました。
現状のMovable Typeでは、カスタムフィールドの値を置換する機能はありません。
そこで、インデックステンプレートに置換のPHPを記述して、簡単に置換できるようにするお話でした。

最後の青木さんは、MTコミュニティの課題と活性化についてのお話でした。
リアルMTCafe(MTユーザーがリアルに集まれる場所)を作ったり、テーマ/プラグインの販売サイトを作ったり、テーマコンテストを行ったりなどして、活性化を図りたいといった夢のある話でした。

なお、私のスライドは SlideShareにアップロードしておきました。

最後に

MCafe本編終了後の忘年会でも、Movable Typeやその他さまざまな話題で盛り上がりました。
大変有意義な一日を過ごすことができました。
主催のにっくさんをはじめ、ご参加の皆様大変お疲れ様でした。

なお、次の東京でのMTCafeは、来年4月ごろに行いたいとのことでした。
また、先日の記事に書いたように、来年2月にはこちら群馬でMTCafeを開催したいと思います。
今後も多くの方がMTCafeに参加されるようになって欲しいものです。