「WordPressで学ぶPHP(4)通信編」を発売しました。
本書は、「WordPressで学ぶPHP(1)変数・制御構造編」「WordPressで学ぶPHP(2)データ構造編」「WordPressで学ぶPHP(3)関数編」の続編にあたり、Webブラウザとサーバー(PHP)との通信と、PHPから他のサーバーに通信することについて解説します。
今後のMTへの要望(その5・カスタムフィールド関連)
Movable Typeにはカスタムフィールドの機能があり、さまざまなデータを扱うことができます。
この機能をより拡充して、さらに幅広い用途に使えるようになれば良いと思います。
そこで、カスタムフィールド関連の要望を書いてみます。
1.配列型カスタムフィールド
現状のMovable Typeのカスタムフィールドでは、1つのカスタムフィールドには1つの値しか入れることができません。
しかし、1つの(同名の)カスタムフィールドを複数回追加して、複数の値を入れたい場面もあります。
例えば、ブログ記事で商品カタログを管理するとします。
そして、商品の写真をカスタムフィールドで扱うとします。
ここで、1つの商品に複数枚の写真を入れたいとします。
その場合、現状のMovable Typeだと、「商品写真1」「商品写真2」・・・のように、カスタムフィールドをあらかじめ複数個用意しておくことが必要です。
これを変えて、「商品写真」のフィールドを1つ作るだけで、必要に応じて何件でも商品写真をアップロードできるようになっていると、より扱いやすいでしょう。
2.型の追加
現状でも、カスタムフィールドでさまざまな型のデータを扱うことができます。
ただ、現状の型だけでは不足しているものもあります。
例えば、数値データをカスタムフィールドで扱いたいとします。
現状だと、テキスト型としてデータを入力する形を取ります。
しかし、テキストで入力すると、数値としての大小比較を正しく行うことができません。
そこで、数値型のカスタムフィールドが必要だと言えるでしょう。
また、特殊な型のデータを入力するカスタムフィールドとして、以下のようなものもあれば良いと思います。
- 色(カラーピッカーで色を選んで、そのRGB値を入力)
- スライダーで、一定範囲内の数値を入力
- リッチテキスト
なお、数値型のカスタムフィールドは、現状でも拙作のプラグインで追加することができます
ただ、このぐらいの機能は、MTのコアに標準で入れておいていただきたいです。
3.入力欄のカスタマイズ
現状のMovable Typeでは、個々のカスタムフィールドの入力欄は、フィールドの型に応じて画一的に作られます。
しかし、取り扱うデータに応じて、入力欄も柔軟にカスタマイズできることが望ましいです。
例えば、現状だと、テキストの入力欄は横幅が長いです。
ただ、必ずしもそれだけの横幅が必要だとは限りません。
幅を狭くし、1行に複数のテキスト入力欄を並べて、画面上のスペースを抑えたいような場合もあるでしょう。
こういったときに、入力欄を自在にカスタマイズできると良いです。
4.入力値のバリデーション/自動置換
カスタムフィールド(標準のフィールドも含む)に対して、入力値のバリデーションを行う機能も必要でしょう。
例えば、テキスト入力欄で、英数字以外の入力を受け付けないようにするといった設定ができると良いです。
また、自動的な置換を行える機能も必要でしょう。
例えば、全角英数字で文字が入力されたら、それを半角に自動置換するような設定ができると良いです。