拙著「WordPress Web開発逆引きレシピ」が発売されました。
WordPressの様々なカスタマイズについて、逆引きの形式で取り上げています。
PHP 7.0での動作確認も行っています。
Movable Type 5 β1リリース
Movable Type 5のβ1が、本日(9月2日)リリースされました。
これから数日かけて、Movable Type 5のレビューを行いたいと思います。
今日は、主な管理画面を紹介します。
1.インストール
インストールの手順は、Movable Type 4.xとほぼ同じです。
データベースの設定、メールアドレスの設定、テーマの選択と順に進めます。
2.ダッシュボードとメニュー
Movable Type 4.xでは、管理画面にログインすると、システムまたはブログのダッシュボードが表示されました。
一方、Movable Type 5では、ユーザーごとのダッシュボードが表示され、操作可能なウェブサイト等などが表示されます。
また、Movable Typeではメニューが横並びでしたが、ユーザーからの要望で、Movable Type 5では縦並びに変わりました。
上位/下位の2階層のメニューになっています。
3.ウェブサイト
Movable Type 5の大きな変更点として、「ウェブサイト」という概念が追加されたことがあります。
「1つのウェブサイトの中に、複数のブログを配置して、サイトを構築していく」というコンセプトになっています。
ブログは必ずウェブサイトの配下となり、ブログ主体という考え方ではなくなりました。
4.テーマ
もう1つの大きな変更点として、「テーマ」があります。
これまでのテンプレートセットの機能を発展させ、テーマには、テンプレートだけでなく、カテゴリの構造や、カスタムフィールドの定義も含めることができます。
単なるデザインの配布ではなく、サイトの構造までまとめて配布できる仕組みになっています。
また、Movable Type 4にはテンプレートセットの機能がありましたが、作成したテンプレートセットを配布するにはプラグインを作ることが必要で、あまり活用されていませんでした。
一方、Movable Type 5では、管理画面でテーマを簡単に書き出すことができ、テーマの配布が簡単になりました。
5.履歴管理
ブログ記事/ウェブページ/テンプレートの履歴を管理する機能が搭載されました。
ブログ記事等を保存した後で、過去のバージョンに戻すことができます。
6.カテゴリ毎のカスタムフィールド
ブログ記事にカスタムフィールドを追加する場合、特定のカテゴリだけで使うカスタムフィールドを定義することができるようになりました。
例えば、「『商品』カテゴリの記事には価格入力用のカスタムフィールドを追加し、『新着情報』カテゴリの記事にはファイルアップロード用のカスタムフィールドを追加する」といったことができます。
Movable Typeのプラグイン集「MT Cloud Starter Kit」をぜひご利用ください
PhotoPierre
いつも人柱ありがとうございます。たいへん参考になります。
MT4においてなんだか中途半端でもやもやしていた部分が
かなり形になっているような感じですね。
テーマ・履歴管理なんて、
手動でやっていたようなことが自動でできるなんて!
その反面、サーバー領域を食べちゃうんですかね?
ギガバイトのレンタルサーバーなんて当たり前の時代なので
100MBや200MBで済むことは、容量でカバー……なんて感じになってくるのでしょうか:pp_00.gif:
壱
>PhotoPierreさん
こんにちは。
Zipファイルのサイズを比較すると、MT4.25が約6.7MB、MT5β1が約8.1MBで、2割増ぐらいになっています。
データベースでは、履歴管理用のテーブルが増えていますが、それ以外は特に大きな変化はないようです。
また、履歴を何段階まで保存するかは、管理画面で変えられるようになっています。
デフォルトでは20段階になっていますので、記事を頻繁に書き換える人だと、データベースの容量を結構とることがあり得ます。
履歴の段階の設定は、利用環境に応じて見直した方が良さそうです。