大転換

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昨日の衆議院総選挙では、民主党が圧倒的な議席を獲得しました。
一方、自民党の議席は3分の1近くまで激減し、1955年の結党以来続いていた第一党から転落しました。
日本近代政治史上、歴史に残る結果となりました。

民主党のマニフェストをみると、書いてあることを実現できる可能性は、財源などの問題で、かなり疑わしいと感じられます。
また、民主党の政権担当能力にも、多くの人が疑問を投げかけていました。
にも関わらず、民主党がこれほど議席を伸ばしたのは、それだけ日本が行き詰まっていることの証であるといえるでしょう。

こちら群馬県は、福田親子・中曽根・小渕と、第二次大戦後に総理大臣を4人も輩出した県です。
小選挙区制になってからの過去4回の選挙では、自民党が小選挙区のすべての議席を独占していて、「自民党王国」と言える県でした。

しかし、この群馬県でも5つの小選挙区のうち、1~3区で民主党が小選挙区で議席を獲得しました。
福田元総理の4区では福田氏が当選しましたが、民主党の三宅氏も福田氏に肉薄し、比例で復活当選して、群馬県で立候補した民主党候補は全員当選しました。
自民党が圧倒的に勝ったのは、5区の小渕優子氏だけでした(5区の対抗候補は社民党)。
1~3区の自民党候補は比例での復活もなく、群馬も自民党王国が瓦解する結果となりました。

選挙から一夜明けた31日の東京株式市場では、寄り付き後の時点では、日経平均株価が先週末比200円強上昇する場面がありました。
しかし、その後は下落に転じ、終値では41.61円安の10,492.53 円に終わりました。
先行きの不透明感を象徴するかのような株価の動きでした。

民主党の政策のうち、脱官僚依存や天下りの禁止は、ぜひやってほしいです。
一方、高速道路無料化やこども手当などの巨額の財源が必要な政策は、やるにしても規模を縮小した方が良いのではないかと思います。
マニフェストは大事だとは思いますが、それを絶対とはせずに、状況を見て適切に対応して欲しいです。