くるり「魂のゆくえ」

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魂のゆくえくるりの2年ぶりのニューアルバム「魂のゆくえ」がリリースされました。

これまでのくるりは、アルバム毎に作風を大きく変えてきました。
前々作の「NIKKI」でかなりポップな方向に振ったかと思えば、前作の「ワルツを踊れ Tanz Walzer」でクラシックの要素を取り入れるなど、「次は何をやってくれるのか」と思わせるところがあります。

今回の「魂のゆくえ」は、前作や前々作とは異なり、「何かを狙った」ような感じではありません。
くるりの「らしさ」を凝縮したようなストレートなアルバムです。
派手さはあまりありませんが、繰り返し聴くごとに味が出てきます。

特に、今回のアルバムではピアノが前面に出てくる曲が多いです。
中でも、アルバムタイトル曲の「魂のゆくえ」は爽快な佳曲で、個人的にはこのアルバムの中では一押しです。
また、先行シングルの「さよならリグレット」も、くるりらしいメロディラインの美しさで良いです。

一方で、骨太なロックナンバーの「愉快なピーナッツ」「背骨」や、実験的な要素のある「かごの中のジョニー」があったりなど、楽曲の幅の広さは相変わらずです。

このアルバムのリリースとともに、くるりは現在ツアー中です。
私も7月9日の武道館のライブに行きます。非常に楽しみです。