日経平均株価(終値)がバブル後最安値を更新

日経平均株価の今日(3月9日)の終値は、7,086.03円でした。
昨年10月27日につけたバブル後最安値(終値)を更新しました。

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昨年10月のリーマンショックによって暴落があり、瞬間的に日経平均株価が7,000円を割ったこともありました。
その後、下げすぎによるリバウンドや、オバマ大統領への期待から、一時は9,000円台まで回復した場面もありました。

しかし、アメリカでシティが実質的に政府管理下に入るなど、金融不安の悪化に歯止めがかかりません。
一方の日本では、中川元財務大臣の泥酔記者会見問題や、民主党の小沢氏の献金疑惑など、政治的な問題も続発しています。
これらのことが重なって、株価がじわじわと下落しています。

また、最近ではドルに対して円安が進みつつあります。
リーマンショックの時点では、日本は金融機関の影響が比較的少ないことから(単に世界に乗り遅れていただけとも言えますが)、緊急避難的に円が買われて円高が進みました。
しかし、上にあげたような政治的な要因や、またGDPが大幅にマイナスになったことなどから、「日本売り」と言える状況になって、円安になっています。

円安はトヨタ自動車などの輸出の多い企業にとっては朗報です。
しかし、「日本売りによる円安」となると、手放しで喜ぶわけにもいきません。

今の流れで行くと、日経平均株価が終値で7,000円を割り込むのも、時間の問題と言えそうです。