GDP大幅減少

今日(2月16日)に、平成20年10~12月期のGDP(国内総生産)の速報値が発表されました。
実質GDPの成長率は-3.3%(年率換算で-12.7%)と激しい落ち込みを記録しました。
1974年1~3月期に年率13.1%減を記録して以来、35年ぶりの大幅なマイナスです。

昨年後半あたりから、金融危機の影響で、世界的に景気が急速に悪化しています。
その上、円高も大幅に進んでいて、輸出企業にとってはダブルパンチです。
日本は外需に依存する度合が高いため、景気の悪化が非常に深刻になりました。
GDP成長率の-3.3%のうち、外需/内需の寄与度は、それぞれ-3.0%/-0.3%で、外需の影響の大きさが目立ちます。

自動車や電機など、外需に依存する度合の高い企業が深刻な影響を受けています。
すでに、各社とも2009年3月期の業績予想を大幅に下方修正していて、赤字のオンパレードになっています。
今後も厳しい状況が続きそうです。

GDP大幅下落が報じられたものの、このことは予想されていたことで、株価にも織り込まれている状況でした。
そのため、今日の日経平均株価は小動きで、終値は7750.17円でした。

もっとも、今の景気状況では、株価が上がることは考えにくいです。
また、アメリカでは、GMなどの自動車メーカーを破たんさせるかどうかの瀬戸際に立っています。
仮に破たんとなれば、株式市場にまた激震が走ることになると思われます。
昨年10月に日経平均株価が一時7,000円を割り込みましたが、再度7,000円割れする事態も覚悟しておくべきでしょう。