Jumpbox for Movable Typeでローカル環境を作る(その4)

Jumpbox for Movable Typeには、MySQLがインストールされています。
しかし、phpMyAdminはインストールされていません。

そこで、phpMyAdminをインストールする方法を紹介します。
また、インストールの際にシェルでログインすることが必要なので、その方法も合わせて紹介します。

1.Poderosa(SSHクライアント)のインストール

phpMyAdminのインストールは、コマンドを操作して行います。
そのために、JumpboxにSSHでログインします。

Windows用のSSHクライアントはいくつかありますが、ここでは「Poderosa」を紹介します。
Poderosaは以下からダウンロードすることができます。

Poderosaのダウンロードページ

ダウンロードしたファイルを実行すると、Poderosaをインストールすることができます。

2.Jumpboxにログインする

Poderosaのインストールが終わったら、Poderosaを起動して、Jumpboxにログインします。
「ファイル」→「新規Telnet/SSH接続」のメニューを選ぶと、ログインの設定を行う画面が表示されますので、以下のように入力します。

設定項目入力する値
ホストJumpboxのIPアドレスを入力します。
プロトコルデフォルトのまま(SSH2)にします。
ポートデフォルトのまま(SSH(22))にします。
アカウント「admin」と入力します。
認証方法デフォルトのまま(パスワード)にします。
パスフレーズJumpboxのインストール時に決めたパスワードを入力します。
ターミナルの部分デフォルトのままにします。

ログイン時の設定

はじめてログインする際には、以下のようなメッセージが表示されますが、「はい」ボタンをクリックして続行します。

はじめてログインする際のメッセージ

ログインすると、Poderosaのウィンドウの表示は以下のようになり、コマンドを入力できる状態になります。

jumpbox15.png

3.phpMyAdminをインストールする

次に、phpMyAdminをインストールするします。
まず、以下のコマンドを入力します。

sudo apt-get update

パスワードの入力を求められますので、Jumpboxのインストール時に決めたパスワードを入力します。

次に、以下のコマンドを入力します。
「Do you want to continue [Y/n]?」と表示されたら、「Y」を入力します。

sudo apt-get install phpmyadmin

しばらくすると、「Package Configuration」の画面が表示されます。
上下のカーソルキーで「apache2」を選択し、スペースキーを押してチェックを入れて、Enterキーを押します。

jumpbox16.png

次に、以下のコマンドを順に入力します。
2つ目ののコマンドで、WebサーバーのApacheが再起動します。
その際にメッセージがいくつか表示されますが、特に問題ありません。

sudo ln -s /etc/phpmyadmin/apache.conf /etc/apache2/conf.d/
sudo /etc/init.d/apache2 restart

4.MySQLのパスワードを調べる

次に、phpMyAdminにログインするために、MySQLのrootユーザーのパスワードを調べます。
以下のコマンドを入力します。

sudo grep root /jumpbox/lib/appdata.yml

すると、「root: XXXXXXX」のように、rootユーザーのパスワードが表示されます。

5.phpMyAdminにログインする

Webブラウザで、「http://JumpboxのIPアドレス/phpmyadmin/」にアクセスすると、phpMyAdminのログインのページが表示されます。
ユーザー名に「root」、パスワードに前述の4.で調べた値を入力すると、phpMyAdminにログインすることができます。

なお、Movable Typeのデータは、「movabletype」のデータベースに保存されています。