MTOS(MT4.1)βファーストインプレッション(2)

昨日に続いて、MTOSの新機能を紹介します。

1.ブログ作成時のテンプレートセットの選択

従来のMovable Typeでは、StyleCacherでスタイルシートを切り替えることができましたが、テンプレートをごっそり入れ替える機能はありませんでした。
MTOSではこの点が一部改良され、ブログを作成する時点でテンプレートセットを選ぶことができるようになりました。

MTOSにはテンプレートセットが1種類しか入っていないですが、プラグインを使ってテンプレートセットを追加することが可能です。
プラグイン作成方法のドキュメント(英語)がありましたので、それを参考にして、小粋空間様のテンプレートセットを選択できるようにするプラグインを作ってみました。

↓ブログ作成時にテンプレートセットを選択することができる
ブログ作成時にテンプレートセットを選択することができる

ブログ作成後にテンプレートセットを入れ替える機能は、残念ながらまだありません。
ただ、Mark Carey氏作のTemplate Installerプラグインを使えば、ほぼ同様のことを行うことができます。
テンプレートを配布する際に、ブログ選択時にテンプレートセットを選ぶ機能と、Template Installerプラグインの両方に対応するようにしておけば、ユーザーの利便性を向上させることができます。

なお、サンプルで作ったテンプレートセット登録プラグインですが、ドキュメントの通りでは正しく動作しませんでした。
ドキュメントには、テンプレートセットのパスを、MTのディレクトリを基準とした相対パスで指定するような記述がありました。
しかし実際には、テンプレートセット登録プラグインのディレクトリを基準とした相対パスで指定することが必要でした。

2.リッチテキストエディターの切り替え

MT4では、ブログ記事およびウェブページをリッチテキストエディターで編集することができるようになりました。
MTOSではこれがさらに強化され、リッチテキストエディターを他のものに変えることができます。

今朝、MOVABLETYPE.ORGのプラグインディレクトリを見てみると、FCKEditorに対応させるプラグインが公開されていました。
FCKEditorはFC2ブログでも使われているもので、TinyMCEと同様に高機能なエディターです。

ただ、プラグインのダウンロードのURLが間違っているのか、プラグインをダウンロードすることができませんでした。

3.MTElseタグの拡張

MTOSでは、テンプレートタグも拡張されています。
すでに、他の方がこの件の解説記事を書かれています。

これらの記事に書かれているタグの他に、MTOSではMTElseタグが拡張されています。

MT4ではMTIfというタグが新たに追加され、変数を使った条件判断ができるようになりました。
ただ、「条件を満たしているかいないか」の2つの分岐しか行うことができませんでした。

MTOSではこの点が改良され、複数の条件を順に判断することができるようになりました。
以下のような書き方をすることができます。

<MTIf name="変数名" 1番目の条件>
1番目の条件を満たしたときに出力する内容
<MTElse name="変数名" 2番目の条件>
2番目の条件を満たしたときに出力する内容
<MTElse name="変数名" 3番目の条件>
3番目の条件を満たしたときに出力する内容
・・・
<MTElse name="変数名" n番目の条件>
n番目の条件を満たしたときに出力する内容
<MTElse>
すべての条件を満たさなかったときに出力する内容
</MTIf>

例えば、以下のようにすると、変数tmpの値が1/2/3/それ以外のそれぞれの条件で、出力される内容が変わります。

<MTIf name="tmp" eq="1">
変数の値は1です
<MTElse name="tmp" eq="2">
変数の値は2です
<MTElse name="tmp" eq="3">
変数の値は3です
<MTElse>
変数の値は1から3のどれでもありません。
</MTIf>