「WordPressで学ぶPHP(1)変数・制御構造編」が発売されました。
「WordPressで学ぶPHP」シリーズの第1巻で、WordPressを通してPHPを学んでいく本です。
この本では、PHPの基本となる変数と制御構造について解説します。
Kindle本で、定価500円です。
Movable Type 4のブロックタグ内で使える変数
Movable Type 4では、ブロックタグ(従来の呼び方ではコンテナタグ)の中で、「__first__」「__last__」「__even__」「__odd__」「__counter__」の各変数を使うことができるようになっています。
この使い方を紹介します。
1.定義される変数
ブロックタグの内部では、以下の変数が定義されます。
なお、変数名の前後にある「__」は、アンダースコア(_)2つです。
変数名 | 変数が取る値 |
---|---|
__first__ | 繰り返しの1回目なら1、それ以外なら0 |
__last__ | 繰り返しの最後なら1、それ以外なら0 |
__odd__ | 繰り返しの奇数回目なら1、それ以外なら0 |
__even__ | 繰り返しの偶数回目なら1、それ以外なら0 |
__counter__ | 現在の繰り返し回数 |
2.繰り返しの最初と最後を判断する
ブロックタグでは繰り返しが行われることが多いですが、その最初(または最後)だけ何か特別な処理をしたいことは、比較的よくあります。
テンプレートタグには、「MTXXXHeader」や「MTXXXFooter」など、繰り返しの先頭と最後を判断する条件タグがありますが、それと同じようなことを__first__と__last__の変数で行うことができます。
Movable Type 4では、変数の値が真(0や空文字列以外)かどうかを判断するタグとして、「MTIf」というタグが追加されています。
このタグを使うことで、以下のような書き方をすることができます。
<MTEntries等のブロックタグ> <MTIf name="__first__"> 繰り返しの1回目のときのみ出力する内容 </MTIf> <MTIf name="__last__"> 繰り返しの最後のときのみ出力する内容 </MTIf> エントリー等の情報を出力する部分 </MTEntries等>
3.奇数件目と偶数件目で出力する内容を変える
__odd__(または__even__)の変数を使うと、エントリー等の一覧を表示する際に、奇数件目と偶数権目で出力する内容を変えることができます。
例えば、以下のようにすると、エントリー一覧を出力する際に、奇数件目と偶数件目とで、div要素にそれぞれ「odd」「even」のクラスを割り当てることができます。
これを利用すれば、「奇数件目と偶数件目で背景色を変える」といったことができます。
<MTEntries> <div class="<MTIf name="__odd__">odd<MTElse>even</MTIf>"> エントリーの内容を出力する部分 </div> </MTEntries>
4.繰り返し回数を出力する
__counter__変数を使うと、繰り返しの1回ごとに、現在の繰り返し回数を出力することができます。
エントリー等を一覧表示する際に、個々のエントリー等に番号を振りたい場合に、この変数が便利です。
例えば、以下のようにすると、エントリーのタイトルの一覧を番号付きで出力することができます。
<p> <MTEntries> <$MTVar name="__counter__"$> <$MTEntryTitle$><br /> </MTEntries> </p>