日経平均株価は堅調/新興市場は不調

先週の日経平均株価の終値は、16536.54円でした。
週間連続の上昇で、その間の上昇幅は約900円になっています。

しかし、市場全体が好調なわけではありません。
特に、新興企業株は不振が続いています。
例えば、ジャスダック(新興企業中心の市場)の全体を表す「ジャスダック指数」は、ライブドアショック時に比べて40%ほど下落しています。

↓日経平均株価とジャスダック指数の比較(2005年10月を1としたもの)
日経平均株価とジャスダック指数の比較

1月に起こったライブドアショック以降、新興市場株に対する不信感が根強く続いています。
ライブドアショックの前は、新興市場株が好調で株価が大きく上がっていただけに、その後の暴落で損失を抱えた投資家が多くなっています。
そういった投資家が、これ以上の損失拡大を防ぐために新興市場株を売っていることが、値下がりを招く状況になっています。
一方で、トヨタ自動車やキヤノンといった優良企業へ投資する動きが強まり、その影響で日経平均株価は堅調に上昇しています。

9月14日にミクシィが東証マザーズに上場し、新興企業株の救世主になるかと期待されました。
しかし、ミクシィも早々と下落が始まっています。
上場直後に最高値で325万円をつけましたが、先週末の13日の終値は213万円でした。
12日には一時は183万円まで下落しています。
上場時点で株価の割高感が強かったことに加えて、「M字開脚写真流出事件」が2ちゃんねるで祭りになっていることも影響を及ぼしています。

新興企業株の株価はまだ下がるという見方が強いので、当面は投資を控える方が無難だと思われます。