株価の動きが不調に

昨年後半は日本の株式市場が絶好調でしたが、今年に入って不調になりつつあります。
ライブドアショックをはじめとして、いくつかの原因が考えられます。

1.ライブドアショック後のネット関連株の低迷

ライブドアショックが起こる前は、ネット関連企業や新興企業の株が個人投資家中心に買われ、株価が大きく上昇していました。
しかし、ライブドアショックによtって、これらの企業の株価も巻き添えを食う形で急落しています。

ライブドアショック後、市場全般的には株価はかなり戻りましたが、ネット関連企業は戻りが良くないです。
このため、個人投資家の多くが損失を抱えたものと思われます。

今のところ、東証の投資部門別売買状況を見る限りでは、個人投資家の売買状況はそれほど変化していないようです。
しかし、株価の不調が続くと、個人投資家が売買を控えることが予想されます。

2.外国人投資家の売り

昨年後半の急激な株価上層で、外国人投資家が「日本株はもう割安ではない」と判断し始めたとの報道も出ています。
実際、東証の投資部門別売買状況を見ると、1月は買い越しでしたが、2月第2週(2月6日~2月10日)は外国人投資家は売り越しになっています。
外国人投資家は、日本の株式市場で大きな売買シェアを持っていますので、外国人投資家が売りに回ると、株価が下がる可能性が高まります。

3.東証の売買時間短縮の影響

ライブドアショックの影響で、東証は午後の売買時間を30分短縮して午後1時からにする措置を続けていますが、これも株価に影響を与えています。

大阪証券取引所に日経平均株価先物が上場されていますが、大阪証券取引所は通常通りの売買時間になっています。
そのため、午後の12時30分~午後1時の30分間に、日経平均先物にまとまった売買が出ると、それによって日経平均株価が影響を受け、株価が大きく変動しやすくなっています。
実際、先週は日経平均株価の動きが荒く、一日の高値と安値の幅が300~400円程度になることが多くなっています。