日本トイザらスの株式

今日はクリスマスですが、お子様のいる家庭では、クリスマスプレゼントを買われたところも多いのではないかと思います。

玩具店のチェーン店では、日本トイザらスが急成長して、今では日本最大のチェーン店になっています。
クリスマスプレゼントをトイザらスで買った方も多いでしょう(私もそうです)。

日本トイザらスは、新興企業向け市場のJASDAQに株式を上場していますので、一般の個人投資家でも株式を買うことができます。
そこで、日本トイザらスの株式について調べてみました。

高い配当と株主優待

トイザらスの株式の特徴は、「配当と株主優待が高い」ということです。
株主優待jはトイザらスのギフトカードで、年に2回もらうことができます(1月末および7月末時点の株主が対象)。
持っている株数に応じて、以下のギフトカードをもらうことができます。

  • 100株以上…1,000円3枚×年2回
  • 200株以上…1,000円6枚×年2回
  • 300株以上…1,000円9枚×年2回
  • 400株以上…1,000円12枚×年2回
  • 500株以上…1,000円15枚×年2回

現在のトイザらスの株価は1,660円台で、100株購入するのに必要な金額は166,000円程度です。
今後も同じ株主優待が出ると仮定すると、100株購入すれば株主優待が年間で6,000円分手に入ることになります。
現金換算した利回りは年4%弱になります。

さらに、株主優待だけでなく、配当もあります。昨年の配当は、1株あたり30円でした。
今後も同じ配当が出ると仮定すれば、現金の配当もプラスした利回りは年6%弱になります。

この「配当と株主優待の高さ」から、日本トイザらスの株式を買っている個人投資家も少なくないようです。

利益が減少傾向

一方、日本トイザらスの業績を見てみると、売上は徐々に伸びていますが、利益が減少傾向になっています。
家電店などでも玩具を扱うところが増えて競争が激しくなっていることや、少子化の影響などが、原因と考えられます。

利益は株価の高低を決める重要な要因ですので、利益が減少傾向だと、株価の伸びもあまり期待することができません。
このところは、日本の株式が全体的に好調なので、トイザらスの株価も上昇してきています。
しかし、市場平均に比べると伸び率は低いです。
2005年1月頭の時点を1として、日経平均株価と日本トイザらスの株価を比較すると、以下のように日本トイザらスの伸びが低いことが分かります。

↓日経平均株価と日本トイザらスの比較
日経平均株価と日本トイザらスの比較

株主優待による効果に注意

日本トイザらスの現状の株価は1,600円台ですが、成長が鈍化していることと、現在の利益の水準から考えると、やや高めなのではないかと思います。
現在の株価は、優待目当ての個人投資家の買いによって支えられている傾向があると考えられます。
そのため、株主優待が縮小もしくは廃止される事態になると、株価が急落する懸念があります。
この点には注意が必要です。