住友生命の「ふるはーとJロード」売れすぎで一時販売休止

Yahoo!のニュースによると、住友生命の「ふるはーとJロード」という保険商品が、売れすぎて一時販売休止の事態になっているということです。

売れすぎて販売休止 住友生命の「一時払い終身保険」

そこで、「ふるはーとJロード」について調べてみました。

ふるはーとJロードの商品概要

ふるはーとJロードは、終身型の生命保険商品です。
保険料は一時払いで(200万円~)、契約時の年齢に応じて、死亡保険金や解約返戻金(途中で解約したときに戻ってくる額)などが契約時点で確定します。

契約から3~4年で解約すると、解約返戻金は払込保険料を下回ります。
その後、「第1保険期間」終了までに解約した場合は、払込保険料がそのまま解約返戻金になります。
第1保険期間は、契約時の年齢が50歳未満なら10年、50歳以上だと5年です。
そして、第2保険期間(第1保険期間が終わった後)は、契約からの年数に応じて、解約返戻金が増えていきます。
図で表すと以下のようになります。


ふるはーとJロードの解約返戻金の仕組み(クリックで図を大きく表示)

なお、ふるはーとJロードは銀行の窓口で販売されています。
銀行で買えるという手軽さも、売れる原因の1つになっているようです。

利回りが比較的良い

ふるはーとJロードが人気になっている理由として、「利回りが比較的良い」ということが挙げられています。
商品パンフレットによると、1,000万円を一時払いして10年後に解約した場合の解約返戻金は、以下の表のようになっています。

契約時年齢10年後の解約返戻金(万円)
男性女性
15歳10821078
20歳10851081
25歳10881084
30歳10911087
35歳10931090
40歳10961092
45歳10981095
50歳10841086
55歳10821087
60歳10791086
65歳10751084
70歳10691080
75歳10631074

契約時の年齢と性別によって差はありますが、年利で0.6~1%程度の計算になっています。
現状だと、銀行の10年定期の金利は年0.5%程度なので、銀行よりも良い金利と言えます。

また、銀行の預金の場合、利息の20%が税金として引かれます。
一方、保険の解約返戻金の場合、契約から5年を過ぎていれば、「一時所得」という扱いになります。
一時所得では、「(利息相当分(解約返戻金-一時払い保険料)-50万円)÷2」を他の所得と合算して所得税を計算します。
そのため、高額所得者でなければ、預金の利息の場合よりも、税金的にも有利になると思われます。

相続対策としての利用

生命保険は、相続対策として使うこともできます。

預貯金を相続すると、その全額が相続財産となって、相続税の課税対象になります。
一方、生命保険の死亡保険金では、「法定相続人数×500万円」の非課税枠があります。
その点でも、預貯金よりは有利と見ることができます。

注意点

ふるはーとJロードは利息が良いですが、もっと利息が良い商品が他にないわけではありません。
例えば、10年の国債だと、現在の利率は年1.3%程度です。税金を引いても年1%程度になります。

また、もしかすると今後金利が上昇することもあり得ます。
ふるはーとJロードはは契約時点で解約返戻金等が確定しますので、金利が上がってもそれに追従しないというデメリットがあります。

さらに、住友生命が万が一破たんした場合、生命保険契約者保護機構による保護があるものの、最悪の場合は責任準備金の90%の保護になり、元本を割る恐れがあります。
一方、銀行の預金であれば、銀行が破たんした場合、元本1,000万円までとそれに対する利息は全額保護されます。