お知らせ

Excelでできるらくらく統計解析2010年4月7日

Excelでできるらくらく統計解析」が発売されました。
Excelを使って、ヒストグラム作成から推定・検定・多変量解析といった統計行う方法を解説しています。
多数の式を入力する必要がある処理は、「統計アドイン」で簡単に行えるようになっています。

他にも多数書籍を執筆しています。
こちらもぜひご覧ください。

住友生命の「ふるはーとJロード」売れすぎで一時販売休止

| コメント(4) | トラックバック(0)

Yahoo!のニュースによると、住友生命の「ふるはーとJロード」という保険商品が、売れすぎて一時販売休止の事態になっているということです。

売れすぎて販売休止 住友生命の「一時払い終身保険」

そこで、「ふるはーとJロード」について調べてみました。

ふるはーとJロードの商品概要

ふるはーとJロードは、終身型の生命保険商品です。
保険料は一時払いで(200万円~)、契約時の年齢に応じて、死亡保険金や解約返戻金(途中で解約したときに戻ってくる額)などが契約時点で確定します。

契約から3~4年で解約すると、解約返戻金は払込保険料を下回ります。
その後、「第1保険期間」終了までに解約した場合は、払込保険料がそのまま解約返戻金になります。
第1保険期間は、契約時の年齢が50歳未満なら10年、50歳以上だと5年です。
そして、第2保険期間(第1保険期間が終わった後)は、契約からの年数に応じて、解約返戻金が増えていきます。
図で表すと以下のようになります。


ふるはーとJロードの解約返戻金の仕組み(クリックで図を大きく表示)

なお、ふるはーとJロードは銀行の窓口で販売されています。
銀行で買えるという手軽さも、売れる原因の1つになっているようです。

利回りが比較的良い

ふるはーとJロードが人気になっている理由として、「利回りが比較的良い」ということが挙げられています。
商品パンフレットによると、1,000万円を一時払いして10年後に解約した場合の解約返戻金は、以下の表のようになっています。

契約時年齢10年後の解約返戻金(万円)
男性女性
15歳10821078
20歳10851081
25歳10881084
30歳10911087
35歳10931090
40歳10961092
45歳10981095
50歳10841086
55歳10821087
60歳10791086
65歳10751084
70歳10691080
75歳10631074

契約時の年齢と性別によって差はありますが、年利で0.6~1%程度の計算になっています。
現状だと、銀行の10年定期の金利は年0.5%程度なので、銀行よりも良い金利と言えます。

また、銀行の預金の場合、利息の20%が税金として引かれます。
一方、保険の解約返戻金の場合、契約から5年を過ぎていれば、「一時所得」という扱いになります。
一時所得では、「(利息相当分(解約返戻金-一時払い保険料)-50万円)÷2」を他の所得と合算して所得税を計算します。
そのため、高額所得者でなければ、預金の利息の場合よりも、税金的にも有利になると思われます。

相続対策としての利用

生命保険は、相続対策として使うこともできます。

預貯金を相続すると、その全額が相続財産となって、相続税の課税対象になります。
一方、生命保険の死亡保険金では、「法定相続人数×500万円」の非課税枠があります。
その点でも、預貯金よりは有利と見ることができます。

注意点

ふるはーとJロードは利息が良いですが、もっと利息が良い商品が他にないわけではありません。
例えば、10年の国債だと、現在の利率は年1.3%程度です。税金を引いても年1%程度になります。

また、もしかすると今後金利が上昇することもあり得ます。
ふるはーとJロードはは契約時点で解約返戻金等が確定しますので、金利が上がってもそれに追従しないというデメリットがあります。

さらに、住友生命が万が一破たんした場合、生命保険契約者保護機構による保護があるものの、最悪の場合は責任準備金の90%の保護になり、元本を割る恐れがあります。
一方、銀行の預金であれば、銀行が破たんした場合、元本1,000万円までとそれに対する利息は全額保護されます。

Facebook連携

当記事について「いいね」や「送信」を行っていただけると幸いです。


この記事についてウォールに投稿

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.h-fj.com/mt/mt-tb.cgi/2040.

コメント(スレッド3件,コメント4件)

コメントはスレッド表示になっています。
また、スレッドの先頭のコメントに対する返信には、先頭に矢印を表示しています。

No.1 ひびきちゃん : ふるはーとJロード、福岡ひびき信用金庫では売っています。

Yahoo!のニュースによると、住友生命の「ふるはーとJロード」という保険商品が、売れすぎて一時販売休止の事態になっているということです。
が、福岡ひびき信用金庫では、全支店で休止せずに、販売しているようです。

No.2 ひびきちゃん : (無題)

今日、福岡ひびき信用金庫のお店で聞いたところ、販売制限はまったくないそうです。本店からは「ふるは~とJロード、お客様のご要望がある限り、制限しません」と言われているそうです。福岡エリアの方で購入希望の方は、ぜひ今のうちに購入されてください。福岡ひびき信用金庫の窓口の女性の方、とっても親切に教えてくれました

No.3 AKIRA : この商品は

50歳以上の方の契約がほとんどだと思います。つまり第一保険期間は5年。
第二保険期間に入る5年後に中途解約した場合の利回りが、同じ期間の国債や定期預金と比較して有利だから売れているのだと思います。

10年後の利回りで比較すると、国債だけでなく他社の一時払終身保険と比較しても特に有利というわけではありません。

「運用期間10年」で比較してしまうと、一時払終身保険の中でもこの商品だけが突出して売れてしまった理由の説明ができないと思うのですが...

No.4  : Re: この商品は

>AKIRAさん
こんにちは。

ご指摘ありがとうございます。
確かに、50歳以上で加入して、貯蓄と割り切って5年で解約するなら、5年国債よりも利回りは良いです。
また、5年を過ぎてから解約すれば一時所得になって税金が下がることもあるので、その点も活用すれば良いと思います。

コメントする


Facebookでコメント

試験的にFacebookのコメントフォームを設置しました。