「カスタムフィールドで実現する MTOS活用テクニック」(仮題)近日発売

拙著新刊の「カスタムフィールドで実現する MTOS活用テクニック」(仮題)が近日発売になる予定です。
MTOS(オープンソース版のMovable Type)に、カスタムフィールドのような機能を追加して、CMS的に活用しようという内容です。
また、ブログ記事を柔軟に検索する方法も解説しています。
現在校正作業中で、あと1か月前後で発売になると思います。

1.MTOSでカスタムフィールドのような機能が使える

日本では、Movable Typeは3年連続でCMSソフトのシェアNo.1を獲得していて、CMSとして使われることが多くなっています。
特に、Movable Type 4.1で追加された「カスタムフィールド」によって、CMSとして活用しやすくなりました。

一方、MT4.1と同時に、オープンソース版である「Movable Type Open Source」(MTOS)もリリースされました。
MTOSはMTのコアの部分がオープンソース化されたもので、無料で利用することができます。
ただ、MTOSにはカスタムフィールド機能は含まれませんので、CMS的に活用するには壁があります。

景気の悪化に伴って、Web制作のコストを削減することが要求されていることでしょう。
そのため、以下のようなことも増えているのではないかと思います。

できれば慣れたMTで製作したいが、ライセンス料のコストが問題。

かといって、MTOSではカスタムフィールドがないので、残念ながら使えない。

仕方がなく、他のオープンソースのCMSを選択した。

そこで本書では、MTOSでカスタムフィールドのような機能を作る方法を解説しています。
代替テンプレート(alt-tmpl)のカスタマイズと、ちょっとしたプラグインを自作することで、カスタムフィールドのような機能を作ります。

「プラグインを作る」というと、かなり難しいと思われるかも知れません。
ただ、テーブルにフィールドを追加するだけのプラグインなら、作り方にパターンがありますので、ひな形のプラグインを数か所書き換えるだけでできます。

2.ブログ記事を柔軟に検索することができる

MT4はさまざまな機能追加が行われ、CMSとして使いやすくなりました。
ただ、「検索機能が弱い」という弱点があります。

たとえば、MTでカタログ風のサイトを作りたいとします。
その場合、さまざまな条件を指定して、商品を検索できるようなフォームが必要でしょう。
しかし、MT標準の検索機能では、複雑な条件を指定することができません。

そこで本書では、拙作のプラグインを使って、ブログ記事を柔軟に検索する方法も解説します。
検索の条件は、テンプレートタグで書くことができます。
また、フォームで検索条件を入力し、それに沿ったブログ記事を一覧表示することもできます。

3.商用版MTでも利用可能

本書のメインのターゲットはMTOSです。
ただ、本書で紹介するテクニックは、商用版MTでも使うことができます。
MTでサイト制作をしている皆様に、ぜひ本書をお読みいただきたいです。