「WordPressで学ぶPHP(4)通信編」を発売しました。
本書は、「WordPressで学ぶPHP(1)変数・制御構造編」「WordPressで学ぶPHP(2)データ構造編」「WordPressで学ぶPHP(3)関数編」の続編にあたり、Webブラウザとサーバー(PHP)との通信と、PHPから他のサーバーに通信することについて解説します。
リアルタイム再構築を利用したMT4.1用ページ分割(その1)
拙著の「ブログ簡単パワーアップ Movable Type4 スーパーカスタマイズテクニック」の中で、リアルタイム再構築プラグインを利用してページ分割を行う方法を紹介しています。
ただ、本ではMovable Type 4.2での手順を解説しています。
Movable Type 4.2のリリースが延期されたので、Movable Type 4.1の標準テンプレートセットでの手順を解説します。
今日は、この方法の概要と、動作に必要なプラグインのインストールを解説します。
なお、4.1と4.2では標準テンプレートセットの構造が異なり、カスタマイズの手順も異なります。
4.2での方法は書籍をご参照ください。
1.この方式の概要
Movable Typeでは、静的に再構築する場合、Movable Typeの標準機能では、メインページやカテゴリアーカイブ/月別アーカイブなどをページ分割することができません。
この点を改善するプラグインとして、Stepan Riha氏作のMTPaginateや、アークウェブ(株)のPageButeなどがあります。
ただ、いずれのプラグインも、ページ分割して表示する記事をあらかじめ静的に再構築しておく仕組みが取られています。
そのため、ページ分割して表示する記事の数をある程度限定しておかないと、再構築時に負荷が大きくなります。
また、メインページ等をページ分割しても、2ページ目以降がアクセスされることはまれです。
そのようなページのために、わざわざ前もって記事を再構築しておくのは、ある意味無駄だと言えなくありません、
当ブログでは、ページ分割プラグイン(DivPages)を公開していました。
このプラグインを使うと、2ページ目以降はアクセスがあった時点で再構築することができ、あらかじめ再構築しておく必要がなくなります。
そのため、再構築時の負荷を抑えつつ、ページ分割も利用することができます。
ただ、これまではこのプラグインはPerl版ダイナミック・パブリッシングと組み合わせて使用するようになっていて、静的な再構築と組み合わせる機能がありませんでした。
そこで、このプラグインを改良して、リアルタイム再構築プラグインと組み合わせられるようにしました。
これによって、1ページ目は静的再構築、2ページ目以降はリアルタイム再構築という形で、ページ分割を行うことができます。
2.動作の要件
このカスタマイズを行うには、サーバーがPHPに対応していることが必要です。
なお、ブログの各ページをPHP化することは必要ありません。
3.プラグインのダウンロードとインストール
ここまでで述べたように、今回紹介するカスタマイズでは、リアルタイム再構築とページ分割のプラグインを利用します。
また、リアルタイム再構築プラグインを動作させるために、RebuildHelperというプラグインも使います。
リアルタイム再構築プラグインとRebuildHelpderプラグインのインストール方法は、こちらのページを参照してください。
また、ページ分割プラグインは、以下のリンクをクリックするとダウンロードすることができます。
プラグインの継続的な開発やサポートのために、プラグインをご利用された方は、ドネーション(寄付)を行っていただけると幸いです。
ドネーションの方法は、こちらのページをご参照ください。
また、このプラグインの他にも、いくつかのプラグインを配布しています。
配布中のプラグインは、Movable Type Plugin Directoryのページをご参照ください。
Movable Typeのプラグイン開発等のドキュメント「Movable Type Developer's Guide Volume 1」も販売しています。
ご自分でプラグインを作ってみたい方に、ぜひお勧めしたい一冊です。
詳細は特設ページをご覧ください。
ダウンロードしたファイルを解凍すると、「DivPages」というフォルダができます。
このフォルダを、Movable Typeの「plugins」ディレクトリの中にアップロードします。
なお、旧版のDivPagesプラグインを使っていた方の場合、「plugins」ディレクトリの中に「DivPages.pl」というファイルがありますので、それを削除しておいてください。