Movable Type 4 βレビュー(その2・編集関連)

Movable Type 4では、リッチテキストエディターでエントリーを編集する機能や、独立したページを作成する機能が追加されています。
今日はこれらを紹介します。

1.リッチテキストエディターでの編集

これまでのMovable Typeでは、エントリーの編集欄は単なるtextareaでした。
そのため、エントリーにタグを入力する場合、その表示を頭の中でイメージしながら作業したり、適宜プレビューしたりすることが必要でした。

これに対し、Movable Type 4ではリッチテキストエディターが追加されていて、デフォルトでオンになっています(オフにすることもできます)。
これにより、WYSIWYG(what you see is what you get)でエントリーを編集することができます。
エントリーの編集中に文字サイズを変えたり、画像を入れたりすると、それに沿って表示されるようになっています。

↓リッチテキストエディターでの編集
リッチテキストエディターでの編集

ただ、現状のβでは、リッチテキストエディターで出力されるタグに問題があります。
まず、改行が「<br />」ではなく「<br>」と出力されます。
また、Internet ExplorerとOperaでは、タグがすべて大文字になります(たとえば「<P>~</P>」など)。
テンプレートがXHTML 1.0 Transitionalに対応しているにもかかわらず、エントリーのタグが上記のようになってしまうと、ページ全体としてはXTML 1.0 Transitionalでなくなってしまいます。

動作からすると、リッチテキストエディター部分のinnerHTMLプロパティをそのまま出力しているようです。
本製品までには改善して欲しいものです。

2.ページ作成機能

サイトの中に、Blogのエントリーではないコンテンツを入れたいこともあります。
たとえば、個人のBlogであれば、プロフィールはBlogとは別個のページにしたいところです。

これまでのMovable Typeでは、そのようなページを作るには、ページごとにインデックス・テンプレートを作ったり、あるいは別ブログを作って出力方法を工夫したりなど、それなりにスキルが要求されました。
一方、Movable Type 4では、エントリーではない一般のページを簡単に作成することができます。

エントリーと同様に、ページもリッチテキストエディターで編集することができます。
また、ページはそれ専用のテンプレートに沿って出力され、同じデザインのページを複数作ることができます。

↓ページの編集
ページの編集

ページは内部的にはエントリーの一種になっています。
そのため、ページにはエントリーとほぼ同様の機能を持たせることができます。

たとえば、ページにはコメントやトラックバックをつけることもできます(ただし、デフォルトではページのコメント/トラックバック機能はオフです)。
この機能を使えば、簡易的なゲストブックや、トラックバックセンターのようなものを作ることもできそうです。