Movable Type&Ajax&PHP本校正中

今年の2月終わりごろに、Movable Typeの新しい本の原稿を書き終えて出版社に送りましたが、ようやくその校正用のものがあがってきました。
今回の本のテーマは、「Movable TypeをAjaxおよびPHPと組み合わせる」ということです。

本の前半では、Movable TypeとAjaxの組み合わせを紹介します。
主に、拙作の「リアルタイム再構築プラグイン」を利用して、以下のようなカスタマイズ方法を紹介します。

  • 過去のエントリーのランダム表示
  • アクセスカウンターの設置
  • カレンダーの月送り
  • Ajaxを使ったページ分割
  • コメント投稿のAjax化
  • Google PageRankの表示
  • Google Mapsの表示
  • ソーシャルブックマークの被ブックマーク数の表示
  • 各種フィードの表示
  • エントリーに合ったAmazonの広告の表示

一方、本の後半では、Movable TypeをPHPと組み合わせたカスタマイズを紹介します。
特に、「PHPを使った再構築の軽量化」が、一押しのポイントです。

WordPressなど、動的にページを出力するシステムでは、「1.データベースからデータを取り出す」→「2.取り出したデータをテンプレートに当てはめる」→「3.出来上がったページをWebブラウザに送信」という手順が取られています。
ところが、データベースからデータを取り出すのは、そこそこ負荷がかかる処理です。
ページにアクセスするたびにデータベースにアクセスすると、サーバーに負荷がかかることになります。

そこで本書では、データをデータベースから取り出す処理を静的な再構築で行い、ページにアクセスがあった時点で、テンプレートにデータを当てはめて出力する、という手法を紹介しています。
サーバーへの負荷を抑えつつ、動的再構築に近い便利さを得ようという手法です。
テンプレートを大きく書き換えるので手間がかかりますが、得られるメリットは大きいと思います。

これから校正を行いますので、あと1ヶ月前後で、書店に並ぶことになると思います。