「WordPressで学ぶPHP(3)関数編」を発売しました。
本書は「WordPressで学ぶPHP(1)変数・制御構造編」「WordPressで学ぶPHP(2)データ構造(配列・オブジェクト)編」の続編にあたり、PHP組み込みの関数や、独自の関数を作る方法などを解説します。
Kindle本で、定価400円です。
リボルビング払い(その3)・元金定額リボルビング方式
リボルビング払いの返済方法では、元利定額リボルビング方式のほかに、元金定額リボルビング方式も良く使われています。
元利定額リボルビング方式と比べて、返済初期の返済額が高くなるのがデメリットですが、返済総額は少なくて済むのがメリットです。
元利定額リボルビング方式は、月々の返済額が一定で、その中に利息も含みました。
一方、元金定額リボルビング方式は、元金部分を毎月一定額ずつ返済し、そこに利息を上乗せする形をとります。
返済の初期は、残高が多いので利息も多く、月々の返済額が高くなります。
そして、返済が進むにつれて、月々の返済額も徐々に減っていきます。
↓月々の返済額の利息返済分と残高返済分の関係
↓残高の減り方
前月の残高と、今月の利息返済分/残高返済分、および今月の残高は、以下のような考え方で求められます。
- 今月の利息返済分=前月の残高×月利
- 今月の残高返済分=一定の額
- 今月の残高=前月の残高-今月の残高返済分
例えば、10万円のものを買い、毎月1万円コースの元金定額リボルビング方式で支払うとします。
この場合、残高が毎月1万円ずつ返済され、それとは別に利息も返済します。
仮に、年利12%(月利1%)とすると、第1回返済時の利息は、10万円×1%=1,000円です。
これと、残高返済分の1万円を足して、第1回の返済額は11,000円になります。
また、第1回の返済が終わった後の残高は、90,000円(=100,000円-10,000円)になります。
以下同様に返済していくと、月々の利息や残高などは、以下のようになります。
回 | 利息の返済分 | 残高の返済分 | 残高 |
---|---|---|---|
1 | 100,000円×1%=1,000円 | 10,000円-1,000円=10,000円 | 100,000円-10,000円=90,000円 |
2 | 90,000円×1%=900円 | 10,000円-900円=10,000円 | 90,000円-10,000円=80,000円 |
3 | 80,000円×1%=800円 | 10,000円-800円=10,000円 | 80,000円-10,000円=70,000円 |
4 | 70,000円×1%=700円 | 10,000円-700円=10,000円 | 70,000円-10,000円=60,000円 |
5 | 60,000円×1%=600円 | 10,000円-600円=10,000円 | 60,000円-10,000円=50,000円 |
6 | 50,000円×1%=500円 | 10,000円-500円=10,000円 | 50,000円-10,000円=40,000円 |
7 | 40,000円×1%=400円 | 10,000円-400円=10,000円 | 40,000円-10,000円=30,000円 |
8 | 30,000円×1%=300円 | 10,000円-300円=10,000円 | 30,000円-10,000円=20,000円 |
9 | 20,000円×1%=200円 | 10,000円-200円=10,000円 | 20,000円-10,000円=10,000円 |
10 | 10,000円×1%=100円 | 10,000円-100円=10,000円 | 10,000円-10,000円=0円 |
同じ条件で、元利定額リボルビング方式で計算すると、利息の総額は5,894円です。
一方、元金定額リボルビング方式だと利息の総額は5,500円になり、元利定額リボルビング方式より利息が少なくて済んでいます。