「WordPressで学ぶPHP(2)データ構造(配列・オブジェクト)編」を発売しました。
本書は「WordPressで学ぶPHP(1)変数・制御構造編」の続編にあたり、PHPの「データ構造」(配列とオブジェクト)について解説します。
配列やオブジェクトは、頭の中で考えるだけでは、イメージがつかみにくいです。本書では図を多用して、配列やオブジェクトをなるべく分かりやすく解説することを心がけました。
Kindle本で、定価250円です。
リボルビング払い(その2)・元利定額リボルビング方式
リボルビング払いでは、返済の方式がいくつかあります。
その中で、よく使われている方式の1つに、「元利定額リボルビング方式」があります。
元利定額リボルビング方式は、月々の返済額が一定で、その中に利息も含む方式です。
返済初期は、月々の返済額のうち、利息の占める割合が高くなりますので、残高の減り方が少ないです。
そして、返済が進むにつれて、利息が徐々に減っていき、その分だけ残高の返済に回る分が多くなるので、残高の減るスピードが速くなっていきます。
↓月々の返済額の利息返済分と残高返済分の関係
↓残高の減り方
前月の残高と、今月の利息返済分/残高返済分、および今月の残高は、以下のような考え方で求められます。
- 今月の利息返済分=前月の残高×月利
- 今月の残高返済分=月々の返済額-今月の利息返済分
- 今月の残高=前月の残高-今月の残高返済分
例えば、10万円のものを買い、毎月1万円コースの元利定額リボルビング方式で支払うとします。
月々の返済額は1万円になりますが、その1万円のうちの一部は利息にあてられ、残りが残高の返済に回ります。
仮に、年利12%(月利1%)とすると、第1回返済時の利息は、10万円×1%=1,000円です。
したがって、1万円のうち1,000円が利息に取られ、残り9,000円が残高の返済にあてられます。
その結果、第1回の返済が終わった後の残高は、91,000円(=100,000円-9,000円)になります。
以下同様に返済していくと、月々の利息や残高などは、以下のようになります。
回 | 利息の支払い分 | 残高の返済分 | 残高 |
---|---|---|---|
1 | 100,000円×1%=1,000円 | 10,000円-1,000円=9,000円 | 100,000円-9,000円=91,000円 |
2 | 91,000円×1%=910円 | 10,000円-910円=9,090円 | 91,000円-9,090円=81,910円 |
3 | 81,910円×1%=819円 | 10,000円-819円=9,181円 | 81,910円-9,181円=72,729円 |
4 | 72,729円×1%=727円 | 10,000円-727円=9,273円 | 72,729円-9,273円=63,456円 |
5 | 63,456円×1%=634円 | 10,000円-634円=9,366円 | 63,456円-9,366円=54,090円 |
6 | 54,090円×1%=540円 | 10,000円-540円=9,460円 | 54,090円-9,460円=44,630円 |
7 | 44,630円×1%=446円 | 10,000円-446円=9,554円 | 44,630円-9,554円=35,076円 |
8 | 35,076円×1%=350円 | 10,000円-350円=9,650円 | 35,076円-9,650円=25,426円 |
9 | 25,426円×1%=254円 | 10,000円-254円=9,746円 | 25,426円-9,746円=15,680円 |
10 | 15,680円×1%=156円 | 10,000円-156円=9,844円 | 15,680円-9,844円=5,836円 |
11 | 5,836円×1%=58円 | 5,836円 | 5,836円-5,836円=0円 |
なお、上記の計算例では、買った日から1カ月おきに返済するものとしています。
また、利息は月割りで計算しています。
しかし、実際のリボルビング払いでは、日割りで利息を計算していたり、買った日と月々の支払日は一致していなかったりします。
その関係で、実際の計算はより細かくなりますが、おおむね上に書いたような考え方をしています。