リボルビング払い(その2)・元利定額リボルビング方式

リボルビング払いでは、返済の方式がいくつかあります。
その中で、よく使われている方式の1つに、「元利定額リボルビング方式」があります。

元利定額リボルビング方式は、月々の返済額が一定で、その中に利息も含む方式です。
返済初期は、月々の返済額のうち、利息の占める割合が高くなりますので、残高の減り方が少ないです。
そして、返済が進むにつれて、利息が徐々に減っていき、その分だけ残高の返済に回る分が多くなるので、残高の減るスピードが速くなっていきます。

↓月々の返済額の利息返済分と残高返済分の関係
月々の返済額の利息返済分と残高返済分の関係

↓残高の減り方
残高の減り方

前月の残高と、今月の利息返済分/残高返済分、および今月の残高は、以下のような考え方で求められます。

  • 今月の利息返済分=前月の残高×月利
  • 今月の残高返済分=月々の返済額-今月の利息返済分
  • 今月の残高=前月の残高-今月の残高返済分

例えば、10万円のものを買い、毎月1万円コースの元利定額リボルビング方式で支払うとします。
月々の返済額は1万円になりますが、その1万円のうちの一部は利息にあてられ、残りが残高の返済に回ります。

仮に、年利12%(月利1%)とすると、第1回返済時の利息は、10万円×1%=1,000円です。
したがって、1万円のうち1,000円が利息に取られ、残り9,000円が残高の返済にあてられます。
その結果、第1回の返済が終わった後の残高は、91,000円(=100,000円-9,000円)になります。

以下同様に返済していくと、月々の利息や残高などは、以下のようになります。

利息の支払い分残高の返済分残高
1100,000円×1%=1,000円10,000円-1,000円=9,000円100,000円-9,000円=91,000円
291,000円×1%=910円10,000円-910円=9,090円91,000円-9,090円=81,910円
381,910円×1%=819円10,000円-819円=9,181円81,910円-9,181円=72,729円
472,729円×1%=727円10,000円-727円=9,273円72,729円-9,273円=63,456円
563,456円×1%=634円10,000円-634円=9,366円63,456円-9,366円=54,090円
654,090円×1%=540円10,000円-540円=9,460円54,090円-9,460円=44,630円
744,630円×1%=446円10,000円-446円=9,554円44,630円-9,554円=35,076円
835,076円×1%=350円10,000円-350円=9,650円35,076円-9,650円=25,426円
925,426円×1%=254円10,000円-254円=9,746円25,426円-9,746円=15,680円
1015,680円×1%=156円10,000円-156円=9,844円15,680円-9,844円=5,836円
115,836円×1%=58円5,836円5,836円-5,836円=0円

なお、上記の計算例では、買った日から1カ月おきに返済するものとしています。
また、利息は月割りで計算しています。
しかし、実際のリボルビング払いでは、日割りで利息を計算していたり、買った日と月々の支払日は一致していなかったりします。
その関係で、実際の計算はより細かくなりますが、おおむね上に書いたような考え方をしています。