ライブドアショック

16日にライブドアに強制捜査が入って以来、株式市場に混乱が広がっています。
ライブドアやその関連会社は、軒並みストップ安となっています。

また、ライブドアだけでなく、ネット関連銘柄を中心に全般的に株価が急落し、売りが売りを呼ぶ展開となりました。
しかも、アメリカではインテルの決算が予想を下回り、そのことも日本株の下げの原因になりました。

さらに、東証では幅広い銘柄に売り注文が殺到し、コンピュータの処理能力の限界に迫ったために、14時40分で売買がすべて停止されるという前代未聞の出来事も起こっています。
午後の取引が始まった少し後に、「約定件数が400万件を越える場合は、売買を停止する」との発表があって、売りを急いだ投資家が増えたことも、下げに拍車をかけました。

昨年後半は日本株が全般に上昇しましたが、12月以降はネット関連株などの新興市場銘柄に人気が集まっていて、株価が急騰していました。
そこに今回の事件が起こったために、ネット関連株を中心に株価が暴落しています。
ネット関連株には個人投資家が多く参戦していたために、売りが売りを呼びやすい展開になっています。

過去にも、今回のような急落は何度も起こっています。
これまでのパターンだと、急落が収まって落ち着きを取り戻すまでには、10~15営業日ぐらいかかることが多いです。
その間の株価の動きを見ると、大きく下げていったん少し戻し、さらにもう一度大きく下げることがよくあります。
これまでと似たようなパターンが起こるとすれば、まだしばらくは株価が荒れることが予想されます。

また、大きく下げた後には、リバウンドによって株価が戻ることもよくあります。
これまでに上がりすぎていた銘柄が、今回の下げで安くなりましたので、市場が落ち着きを取り戻せば、ある程度は株価が戻ると思われます。
株価が戻るかどうか、そしてその後にどのように動くかが、今年の株式市場を占う上で重要なポイントになりそうです。