「WordPressで学ぶPHP(3)関数編」を発売しました。
本書は「WordPressで学ぶPHP(1)変数・制御構造編」「WordPressで学ぶPHP(2)データ構造(配列・オブジェクト)編」の続編にあたり、PHP組み込みの関数や、独自の関数を作る方法などを解説します。
Kindle本で、定価400円です。
Perl版ダイナミックパブリッシング(MT7用β1・その1)
Perl版ダイナミックパブリッシングプラグインのMovable Type 7用(β1)を公開します。
コンテンツタイプのダイナミックパブリッシングにも仮対応しています。
今回は、プラグインをインストールするところまでを解説します。
1.Perl版ダイナミックパブリッシングプラグインの概要
Movable Typeでは、通常はサイト内の各ページを静的に再構築して出力します。
しかし、記事などが増えるのに比例して、再構築に時間がかかるようになります。
そこで、他の多くのCMSと同様に、動的出力の機能もあります(ダイナミックパブリッシング)。
ただ、Movable Type本体はPerlで作られているのに対し、ダイナミックパブリッシングはPHPで作られています。
プラグインによっては、追加されるテンプレートタグがPerlのみ対応で、ダイナミックパブリッシングでは使えないものもあります。
拙作のPerl版ダイナミックパブリッシングプラグインは、この問題を解決するものです。
動的出力の際にも、Movable Type本来のPerlの処理を使いますので、ほとんどのプラグインを問題なく使うことができます。
2.コンテンツタイプにも仮対応
Movable Type 7で、新機能としてコンテンツタイプが追加されました。
ただ、Movable Type 7の標準のダイナミックパブリッシングの機能では、コンテンツタイプ関係のアーカイブページの出力には対応していません。
データベースにはダイナミックパブリッシングに必要が保存されていますが、PHPの部分がまだできていない状態です。
Perl版ダイナミックパブリッシングプラグインでは、データベースに情報があるおかげで、コンテンツタイプのダイナミックパブリッシングも一応可能になっています。
ただし、今後Movable Type 7本体にダイナミックパブリッシングが実装されると、Movable Type本体側の仕様が変わる可能性もあります。
そこで、コンテンツタイプのダイナミックパブリッシングは仮対応とします。
3.動作環境
以下の環境が必要です。
3-1.Apache
当プラグインでは、Apacheの.htaccessを利用しています。
そのため、公開サイトがApacheで配信されていて、.htaccessを使える状態になっていることが必要です。
3-2.PHP
ダイナミックパブリッシング化したページにアクセスがあると、いったんPHPの処理を通して、そこからPerlの処理に移ります。
そのため、サーバーでPHPが動作することが必要です。
また、当プラグインには、ページをキャッシュする機能があります。
キャッシュを使う場合、PHPのmysqliを通して、MySQLのデータベースにアクセスしますので、PHPにmysqliがインストールされていることが必要です。
4.プラグインのインストール
Perl版ダイナミックぱぶっリングプラグイン本体は、以下からダウンロードします。
また、当プラグインはRebuildHelperというプラグインを組み合わせて使います。
RebuildHelperプラグインは以下からダウンロードします。
どちらのZipファイルも、解凍すると「plugins」フォルダができます。
このフォルダを、Movable Typeのインストール先ディレクトリにアップロードします。