VBA用Data APIライブラリ(その1・準備)

先日のPHP用Data APIライブラリに続き、VBA(Visual Basic for Applications)用のData APIライブラリを公開します。
マイクロソフトのOfficeアプリケーション(Excel等)とMovable Typeを連携することができます。
今日は、ライブラリのダウンロードから、各種の準備作業までを解説します。

1.概要

Officeアプリケーションには、「VBA」(Visual Basic for Applications)というプログラム言語が搭載されていて、マクロ等の開発に利用することができます。
このVBAを使って、OfficeアプリケーションからMovable TypeのData APIを呼び出すことで、OfficeアプリケーションとMovable Typeの間で連携を取ることができます。
例えば、以下のような使い方が考えられます。

  • Excel等で管理しているデータをMovable Typeに投入する
  • Movable Typeの記事をExcel等に取り込む
  • Movable Typeの管理画面を使わずに、Excel等でMovable Typeを管理する

今回公開するライブラリは、上記のようなプログラムを作るための基盤となるものです。

2.ライブラリのダウンロード

ライブラリのファイルは、以下のリンクからダウンロードすることができます。

ダウンロード

3.ライブラリの組み込み

ダウンロードしたファイルを解凍すると、「MTDataAPI.cls」と「JSONLib.cls」の2つのファイルができます。
この2つのファイルを、ご自分のExcel等のファイルに組み込みます。
手順は以下の通りです。

  1. Excel等で「開発」リボンの「Visual Basic」ボタンをクリックし、VBAのエディタを開きます。
  2. 「ファイル」→「ファイルのインポート」メニューを選びます。
  3. ファイル選択画面が開きますので、MTDataAPI.clsファイルを選択してインポートします。
  4. 再度「ファイル」→「ファイルのインポート」メニューを選び、「JSONLib.cls」ファイルをインポートします。

4.参照設定

次に、WindowsやOfficeで提供されているライブラリを組み込みます。
手順は以下の通りです。

  1. VBAのエディタの画面で、「ツール」→「参照設定」メニューを選びます。
  2. 組み込み可能なライブラリの一覧が表示されますので、以下の各ライブラリのチェックをオンにします。
    • Microsoft ActiveX Data Objects 6.1 Library
    • Microsoft Script Control 1.0
    • Microsoft Scripting Runtime
    • Microsoft VBScript Regular Expressions 5.5
    • Microsoft XML v6.0
  3. 「OK」ボタンをクリックします。

参照設定を行ったところ

参照設定