「WordPressで学ぶPHP(4)通信編」を発売しました。
本書は、「WordPressで学ぶPHP(1)変数・制御構造編」「WordPressで学ぶPHP(2)データ構造編」「WordPressで学ぶPHP(3)関数編」の続編にあたり、Webブラウザとサーバー(PHP)との通信と、PHPから他のサーバーに通信することについて解説します。
PHP用Data APIライブラリ(その4・認証)
記事の作成など、Movable Typeへのログインが必要な処理を行う場合は、Data APIでも認証が必要です。
PHP用Data APIライブラリでも、認証を行うことができます。
1.認証が必要になる場面
管理画面にログインして行うことと同等の処理を、Data APIで行いたい場合に、認証が必要になります。
以下のような処理が該当します。
- オブジェクトの作成
- オブジェクトの更新
- オブジェクトの削除
- 未公開記事など、管理画面上でのみ見えるオブジェクトの取得
また、認証したユーザーの権限に応じて、Data APIで上記の処理を行うことができます。
例えば、記事作成権限がないユーザーで認証した場合は、認証していても、Data APIで記事の作成を行うことはできません。
2.authenticateメソッド
認証を行って、ログインした状態にするには、「authenticate」というメソッドを実行します。
パラメータとして、以下のキーを持つ連想配列を渡します。
キー | 値 |
---|---|
username | ユーザー名 |
password | パスワード |
例えば、ユーザー名が「foo」、パスワードが「bar」だとします。
また、Data APIのオブジェクトを変数$apiに割り当てているとします。
この場合、authenticateメソッドで認証するには、以下のように書きます。
$response = $api->authenticate(array('username' => 'foo', 'password' => 'bar')); if (isset($response['error'])) { 認証に失敗したときの処理 } 認証に成功した時の処理
認証に成功すると、そのユーザーの権限に応じて、記事の作成などの処理を行うことができます。
3.revokeAuthenticationメソッド
認証を解除して、ログアウトした状態にするには、「revokeAuthentication」というメソッドを実行します。
このメソッドにはパラメータはありません。