「WordPressで学ぶPHP(2)データ構造(配列・オブジェクト)編」を発売しました。
本書は「WordPressで学ぶPHP(1)変数・制御構造編」の続編にあたり、PHPの「データ構造」(配列とオブジェクト)について解説します。
配列やオブジェクトは、頭の中で考えるだけでは、イメージがつかみにくいです。本書では図を多用して、配列やオブジェクトをなるべく分かりやすく解説することを心がけました。
Kindle本で、定価250円です。
イベントカレンダープラグイン(その11・FullCalendarを独自にカスタマイズする)
イベントカレンダープラグインでは、jQueryのFullCalendarと、Data APIを組み合わせて、カレンダーを出力しています。
FullCalendarを細かくカスタマイズしたい場合、JavaScriptのライブラリを利用してData APIを呼び出し、その結果を元にFullCalendarを表示するようにします。
1.div要素の追加
まず、FullCalendarを表示したいページのHTMLで、表示先の位置に、以下のようなdiv要素を入れます。
なお、div要素のIDは、「calendar」以外にしても構いません。
2.JavaScriptライブラリの組み込み
次に、必要なJavaScriptライブラリとHTMLに組み込みます。
HTMLの最後の方(</body>タグの直前)に、以下のscriptタグを入れます。
<script src="<$mt:StaticWebPath encode_html="1"$>jquery/jquery.min.js"></script> <script type="text/javascript" src="<$mt:StaticWebPath$>data-api/v1/js/mt-data-api.js"></script> <script type="text/javascript" src="<$mt:StaticWebPath$>plugins/EventCalendar/js/extension.js"></script> <script src="<$mt:StaticWebPath encode_html="1"$>plugins/EventCalendar/js/fullcalendar.js"></script>
3.JavaScriptのコードの追加
次に、最低限のカレンダーを表示するために、手順2のscriptタグの後に以下のコードを追加します。
「#カレンダー用div要素のID」は、手順1で作ったdiv要素のIDに置き換えます。
<script type="text/javascript"> jQuery(function() { // Data API初期化 var api = new MT.DataAPI({ baseUrl: '<$mt:CGIPath$>mt-data-api.cgi', clientId: 'example' }); // FullCalendarの表示 $('#カレンダー用div要素のID').fullCalendar({ viewRender: function (view, element) { $('#カレンダー用div要素のID').fullCalendar('removeEvents'); var param = { type: 'fullcalendar', startDate: view.visStart, endDate: view.visEnd }; api.listEvents(<$mt:BlogID$>, param, function(response) { var events = response.items; $('#カレンダー用div要素のID').fullCalendar('addEventSource', events); }); } }); }); </script>
10行目~23行目が、FullCalendarを表示する処理です。
viewRenderコールバックを利用して、カレンダーの表示が必要になった時(ページが開いたときや、月等が替わった時)に、Data APIでカレンダーの情報を読み込んで表示します。
FullCalendarに対して、viewRender以外の様々なパラメータを指定すれば、動作を細かくカスタマイズすることができます。
詳しくは、FullCalendarのドキュメントをご参照ください。