日経平均株価が一時13,000円台

今日(2013年4月5日)、日経平均株価は高値で13,225.62円を付けました。
13,000円台を付けたのは、2008年8月29日以来、およそ4年7か月ぶりです。
出来高も約64億株となり、過去最大になりました。

4月3/4日に、日銀の金融政策決定会合が開かれました。
黒田新総裁が就任してからでは初めての会合で、どのような政策が打ち出されるかが注目されていました。

黒田新総裁が、安倍総理のアベノミクスに沿った政策を出すことは、事前に予想されていました。
ただ、日銀総裁に就任した直後であることから、準備期間が十分ではなかったので、思い切った政策を打ち出せないのでは、といった見方もありました。

しかし、実際に打ち出された政策は、市場の予想を超えるものでした。
これまでの日銀とは異なり、政策を小出しにするのではなく、市場が期待していた政策を一気に投入してきました。

3月中旬以降、株価はやや足踏み状態に入っていました。
4月2日には、日経平均株価が一時12,000円を割る場面もありました。
昨日も、その前日のアメリカ市場がよくなかったことから、午前中は12、100円台で低迷していました。
しかし、金融政策決定会合の決定内容が伝えられてからは、急激に株価が上昇しました。

円安も進んでいます。
ここ数日は1ドル=92円台を付けることもありました。
しかし、今日(2013年4月5日)には一時97円台を付けました。

今回の日銀の政策は、デフレ克服への強い決意を思わせる内容になっています。
ただ一方で、「インフレになった後でそれを制御できるのか」「財政規律が失われる」といった反対意見もあります。
今後の展開に注目したいです。