ドル円が戦後最高値を更新

東北関東大震災は、経済にも大きな影響を及ぼしています。
地震後のわずか2日間で、日経平均株価は一時的に約20%も下落しました。
このような中、円高ドル安が進み、ついに第二次世界大戦後の高値を更新しました。

地震発生後、徐々に円高方向に進んでいましたが、日本時間の今朝5時台から6時台にかけて、急激に円高が進みました。
80円を割り込んで戦後最高値を更新すると、わずか1時間ほどで一気に76円台になりました。

これまでの円の高値は、1995年4月につけた79.75円でした。
1995年と言えば、1月17日に阪神大震災が起こった年です。
その年と同様に、震災からの復興のために円が必要になることから、日本企業が海外資産を売って円を買っているのが、円が急騰している要因と見られています。

このままでは、円高によって株安が進み、それによって経済が悪化してさらに株安を招くという、負のスパイラルに落ち込む恐れがあります。
この記事を書いている時点では79円前後まで戻りましたが、まだまだ予断を許さない状況です。

また、日経平均株価も再度下落しています。
この記事を書いている時点では、前日比で160円ほど下がっています。
17日に市場が開いた時点では、400円を超える値下がりになっていました。

急激な円高に対して、為替介入が行われる可能性も高まっています。
当面は、為替や株価はかなり揺れ動く展開になりそうです。