3TBのハードディスクが発売

Western Digitalの3TBハードディスクWD30EZRSの写真Western Digitalから、デスクトップパソコン用(3.5インチ)の3TBの大容量ハードディスク「WD30EZRS」が発売されました。
また、2.5TBの「WD25EZRS」も発売されています。

これまで、ハードディスクメーカー各社から、2TBのハードディスクが何機種か販売されていました。
しかし、動画等の大容量のデータを扱うには、2TBでも十分とは言えません。
3TBのハードディスクが登場したことで、大容量のデータをより扱いやすくなったと言えるでしょう。

ただ、現在のパソコンでは、ハードディスクに「2.19TBの壁」が存在します。
2.19TBを超えるハードディスクにアクセスするには、OS(およびデバイスドライバ)が「GPT」(GUIDパーティションテーブル)に対応していることが必要です。
また、2.19TBを超えるハードディスクからOSを起動するには、マシンとOSがUEFI(BIOSに代わるソフトウェア)に対応していることが必要です。

Windows Vista以降のOSはGPTに対応しています。
しかし、Windows XPはGPTには対応していません。
そのため、Windows XPのパソコンでは、3TBのドライブを買っても、その全容量を使いきることができません。

また、現状の一般的なWindowsパソコンで、UEFIに対応しているものはほとんどないと思います。
そのため、3TBのドライブを起動ディスクにすることはできません。
当面は、3TBのドライブはデータ用の増設ドライブとして使うことになります。

なお、ImpressのAKIBA PC Hotlineによると、WD30EZRSの値段は、秋葉原で24,000円~25,000円だそうです。
現状で、2TBのハードディスクが8,000円前後で販売されているので、WD30EZRSの値段は割高です。
もっとも、これまででも、その時点での最大容量を更新したハードディスクは、発売直後は割高で、徐々に安くなっていきました。
WD30EZRSも、徐々に値下がりして、リーズナブルな値段になっていくものと思われます。