米株価上昇と円高

先週末のアメリカ市場では、ニューヨークダウが約5か月ぶりに11,000ドル台を回復しました。
一方、円高が進み、15年4カ月ぶりに1ドル=81円台に突入しました。

日経平均株価は、8月下旬に一時9,000円台を割り込んだものの、その後は徐々に回復し、このところは9,500円を挟んで上下する展開になっています。
この間に久々の為替介入があったことが、株価が上昇した理由として大きいと思います。
その後、介入の効果が徐々に薄れて円高に戻る一方で、株価はあまり下がらずにこれまで推移してきました。

米国の株価上昇は、日本の株式市場にとってもプラスです。
一方、円高は日本の株式市場にとってマイナスになりやすいです。

前述したように、ここまでは円高に戻っても株価が比較的持ちこたえていました。
しかし、先日の介入前の水準を更新したとあっては、円高の影響が無視できなくなってきそうです。

1995年に1ドル=79.75円をつけて以来の、1ドル70円台も迫ってきました。
一方、これ以上円高が進めば、再度の介入もあり得ます。
当面、為替動向からは目を離すことができなそうです。