円高/株安止まらず

今日の日経平均株価の終値は、前日比191.04円安の9191.60円でした。
また、円高の流れも続いていて、1ドル=88円割れ寸前まで円高が進んでいます。

このところ、ユーロ危機がくすぶり続けています。
また、アメリカの景気減速感も強まってきました。
これらの悪材料が重しになって、世界的に株価が下落傾向になっています。

また、ドルやユーロが売られる中で、消去法的に円が買われていて、円高が進んでいます。
外需頼みの日本にとっては、景気悪化に円高が重なると厳しいです。

そのため、日本の株式市場は特に大きく影響を受けています。
直近のピークからの下落率をみると、アメリカが約-12.5%、イギリスが約-15.5%に対し、日本は約-19.3%にもなっています。

今日(7月1日)に発表された日銀短観では、大企業・製造業のDIが大幅に改善しました。
しかし、このところの景気減速感の高まりから、3ヶ月後のDIの予想は小幅の上昇にとどまっています。
昨年春からの景気回復局面は、早くも終わりに近づいているのかも知れません。

今の流れでいけば、日経平均株価が9,000円を割り込むのも、時間の問題と言えそうです。
また、2002年後半~2003年前半にかけてのように、当面は株価がずるずると下がっていって、リーマンショック後の二番底を探るような展開になりそうです。