大納会

今日(12月30日)は、日本の株式市場の年内最終取引日(大納会)でした。
日経平均株価の今年の終値は10,546.44円でした。

前日比では91.62円安で、大納会を前日比プラスで終えることはできませんでした。
ただ、前年末比では1,686.88円高で、3年ぶりに前年末比プラスで終わりました。

これまでは、大納会および大発会(年明け最初の取引日)は、前場(午前中)で取引終了になっていました。
しかし、東証のシステム変更に伴って、今年は通常通り後場(午後)の取引も行われました。
来年以降の大納会・大発会も、通常通りの取引になります。

年明けから3月ごろにかけて、リーマンショックの余波等があって株価が下落し、日経平均株価が一時7,000円割れ寸前まで下がりました。
その後、世界的に景気が落ち着いてきたことから株価が回復し始め、6月に日経平均株価が1万円台を回復した後、1万円前後での動きがしばらく続きました。

衆議院の解散総選挙の翌日に、日経平均株価は今年のザラ場での最高値(10,767.00円)をつけました。
ただ、その後は民主党政権による混乱や、円高の進行の影響で、再度下落に転じました。
11月末には、ドバイショックの影響で、1ドル=84円台まで円高が進み、日経平均株価も9,000円近辺まで下がりました。

しかし、日銀が「現状がデフレである」という認識を示し、12月1日に10兆円規模の資金供給を実施することを発表しました。
それを境に円高が一服し、株価も上昇に転じて、今日の大納会を迎えました。


2009年の日経平均株価の動き(クリックでチャートを大きく表示)


2009年のドル円レートの動き(クリックでチャートを大きく表示)

景気が幾分回復したとはいえ、2008年の混乱からまだ抜けきらない状況が続いています。
ドルが下がる一方で、金などの商品が値上がりするなど、ドルの基軸通貨性も崩れつつあります。
来年にまた一波乱あるかも知れませんので、慎重に市場を見ていく必要があると思います。