円急騰株急落

今日(11月27日)は円が急騰し、14年ぶりに1ドル84円台を付けました。
一方、株価は急落し、日経平均株価は昨日比301.72円安の9,081.72円になりました。

アラブ首長国連邦のドバイで、政府系持ち株会社のドバイ・ワールドと系列の不動産会社が、590億ドル(約5兆円)の債務の返済延期を求めるというニュースが出ました。
その影響で各国の為替や株価が混乱しています。

日本円に対して逃避的な買いが集まって、急激な円高が起こりました。
本記事執筆時点では86円近辺まで戻ったものの、かなり円高が進んでいます。
一方、円高による輸出企業への打撃が予想されることや、建設業がドバイの影響を受けることなどが嫌気されて、株価は急落しました。


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このところ、市場全体的に株価がじりじり下落していました。
そのため、市場全体の底値度を表す騰落レシオが57.6%まで下落しています。
騰落レシオは70%あたりまで下がると底値圏と言われる指標であり、現在は短期的には底値圏と言えるのかも知れません。

一方、13週移動平均線と26週移動平均線がちょうどデッドクロスしたところです。
中期的にはまだ株価が下がりそうな雰囲気です。
短期的にはリバウンドで若干上がるかも知れませんが、もう一段の下げを想定した方が良い感じです。