簡単なダッシュボードウィジェットを作る(その5)

簡単なダッシュボードウィジェットを作る方法の最終回として、ウィジェットのテンプレートの中で、一般のテンプレートタグを使うことについて解説します。

テンプレートタグを使ったダッシュボードウィジェットの例

1.一般のテンプレートタグも利用可能(らしい)

ダッシュボードウィジェットのテンプレートの中では、Movable Typeのテンプレートタグも普通に使えるようです。
MT4.25で、ダッシュボードのテンプレートにいくつかのテンプレートタグを入れて動作を試してみた限りでは、特に問題は見られませんでした。
例えば、ダッシュボードウィジェットのテンプレートに「<mt:blogname>」とタグを書くと、ブログの名前が表示されました。

ただし、システムのダッシュボードは、ブログのコンテキストになっていません。
そのため、システム全般に関するテンプレートタグは使えますが(例:MTCGIPath)、ブログレベルのテンプレートタグはそのままでは使えません。
システムのダッシュボードでブログレベルのテンプレートタグを使うには、MTBlogsタグのブロックを作って、その中で各種のテンプレートタグを使うようにします。

2.CMSContextプラグインは不要(らしい)

Movable Typeの管理画面のテンプレートで、テンプレートタグを使えるようにするプラグインとして、アルファサード有限会社様が「CMSContext」というプラグインを配布されています。
ただ、このプラグインがなくても、ダッシュボードウィジェットでテンプレートタグを使うことができました。
また、このプラグインをインストールし、かつダッシュボードウィジェットでテンプレートタグを使っても、特に問題はないようです。

3.例

この記事の冒頭の画像のように、Movable Type 3時代のような表示をするダッシュボードウィジェットを作ってみました。
以下のリンクからファイルをダウンロードすることができます。

DashboardWidgetSample3.zip

ダウンロードしたファイルを解凍すると、「plugins」と「mt-static」のフォルダができます。
これらのフォルダを、Movable Typeのインストール先ディレクトリにアップロードすると、動作を試すことができます。

このウィジェットのテンプレートの中では、以下のテンプレートタグを使っています。

  • MTBlogs
  • MTBlogID
  • MTBlogName
  • MTBlogDescription
  • MTBlogURL
  • MTBlogEntryCount
  • MTBlogPageCount
  • MTBlogCommentCount
  • MTBlogPingCount
  • MTIfNonEmpty
  • MTIfNonZero
  • MTEntries
  • MTEntryID
  • MTEntryTitle
  • MTEntryDate
  • MTEntryPermalink