Perlの普及団体「Japan Perl Association」が活動開始

プログラム言語にはいろいろありますが、Perlも有力な言語の1つです。
ただ、近年ではPerlはやや影が薄くなっている感があります。
このような中で、日本でのPerlの普及を推進するために、「Japan Perl Association」(JPA)という団体が正式な活動を始めました。

かつて、Webページが一般に広まりだしたころに、掲示板等のWebアプリケーションを作るための言語として、Perlが注目された時期がありました。
しかし、Webアプリケーション専用の言語としてPHPが普及するようになってくると、Perlの人気は徐々に衰えていきました。

PHPは、C言語の文法をほぼそのまま踏襲しています。
JavaやJavaScriptも基本的な文法はC言語と同じですので、これらの言語を経験している人にとって、PHPは比較的入りやすいです。
しかも、PHPはWebアプリケーション開発用の言語なので、Webアプリケーションを作る際によくある処理を簡単に書くことができ、その点でも便利です。

一方のPerlは、C言語の影響も受けていますが、C言語の文法そのままではなく、いろいろなところで違う書き方をします。
また、記号を多用する記法で、慣れないとプログラムを読みにくい、という難点があります。
そのため、Perlを敬遠してPHPを使う人が多いのが、現在の状況だと思います。
かく言う私も、以前はPerlを敬遠していた一人です。

このような中で、JPAが設立されました。
JPAでは、Perlに関する研修会やセミナーなどを行たり、Perlの大イベントであるYAPC::Asia Tokyoを開催したりなど、日本でのPerlの啓蒙・普及を図るための活動を行います。
mixi、ライブドア、DeNAなどでPerlで開発を行っている方々が、理事会に名を連ねています。

JPAのサイトも、Perlを利用して作られています。
メインのサイトはCatalystをベースにしたPixisで、WikiもCatalystベースのMojoMojo Wikiで作られています。
ブログは構築中になっていますが、アドレス(http://mt.perlassociation.org/)からするとMovable Typeが使われるようです。

私はMovable Typeのプラグインを作りながらPerlを覚えたようなものです。
その中、Perlは奥が深くて面白い言語であると感じるようになりました。
JPAは個人でも会員になることができますので、私も参加しようと思います。