MTを使い続ける理由(その1)

最近、有力なブロガーの方が、Movable TypeからWordPressへ移行したり、移行を検討したりしています。

確かに、WordPressは一般的な個人ブロガーには適していると思います。
ただ、私の用途では、WordPressは適していない点がいくつかあります。
そのため、当ブログをWordPressに移行することはありません。

今日から数回に分けて、私がMTを使い続ける理由を書いてみたいと思います。

1.「再構築がない」ことの代償

多くの人が指摘しているように、「WPには再構築がない」点は大きいです。
「MTだと、テンプレートをカスタマイズするたびに再構築が必要で、待たされるのが嫌」という方にとっては、WPはうってつけでしょう。

また、MTでも、PHP等を駆使すれば再構築をかなり減らすことが可能です。
しかし、WPならそもそも「PHPを駆使」といった複雑なことをする必要はありません。

ただ、「再構築がない」ことには、デメリットもあります。
WPは表面的には再構築はありません。
しかし、読者がページにアクセスするたびに、動的にページが構築されています。

アクセスが少ないブログなら、この仕組みでも特に問題にはならないでしょう。
しかし、アクセスが多くなってくると、動的な再構築はサーバーにそれなりに負荷をかけます。
そのため、アクセスがきわめて多いブログだと、ページにアクセスしたときに500エラーや503エラーが出て、ページが表示されないことが起こり得ます。
また、多くのユーザーが共有しているレンタルサーバーのように、慢性的に負荷がかかっているサーバーでも、ページが表示されないことが起こり得ます。

ちなみに、IDEA*IDEAでも、WPにしたときのサーバーの負荷を問題としてあげていました
また、野田(Junnama)氏の以下の記事のたとえ話も参考になります。

WordPressとMovable Typeと動的生成と静的生成と再構築とか。

なお、個人的には、以下のような理由で再構築は特にストレスになっていません。

  • MT4.2でプレビュー機能が充実したので、テンプレートをカスタマイズする場合も、プレビューで確認できるようになった
  • MT4.2で再構築が大幅に高速化した(ちなみに、当ブログを全再構築するのにかかる時間は、およそ8分)
  • サイドバーなど、カスタマイズする頻度が高い箇所はPHP化しているため、全再構築をすること自体がほとんどない(月に1回するかしないかという程度)

2.テンプレートタグの設計思想

MTもWPも、テンプレートに基づいてブログのページを出力します。
ブログのデータは「テンプレートタグ」によって出力されます。

MTでは、ほとんどのテンプレートタグはデータのみを出力し、HTMLのタグは出力しません。
一方のWPでは、データだけでなくHTMLも一緒に出力するテンプレートタグがあります。

例えば、MTでカレンダーを出力するには、カレンダー関連のタグをいろいろ組み合わせる必要があります。
一方、WPなら「get_calendar」のタグ1つで、カレンダーが出力されます。

WPの仕組みには、テンプレートを組みやすいというメリットがあります。
しかし、データの出力方法を細かくいじれない、というデメリットがあります。

例えば、カレンダーを横1列に表示したいとします。
MTなら、テンプレートタグの組み方を変えれば実現できます。
一方のWPだと、プラグインを作るなりする必要が出てしまいます。

個人的には、WPのテンプレートタグの仕組みは、柔軟性が低いので好きになれません。

3.自動フォーマットが邪魔

WP/MTとも、記事を自動的にフォーマットして出力する機能があります。

MTだと、記事ごとにフォーマットをするかしないかを選ぶことができます。
フォーマットを「なし」にすれば、入力したものを全くフォーマットせずに、そのままブログに出力することができます。

一方、WPではフォーマットは無条件に行われます。
一般的にはそれで特に問題はありません。
しかし、記事中にJavaScriptを埋め込む時などに、自動フォーマットによってJavaScriptが動作しなかったりすることがあります。

当ブログの記事の中には、フォーマットなしで書いているものも多数あります。
MTのように、記事ごとにフォーマットをするかどうかを自由に選べないと、個人的には非常に困ります。

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