GREEとpaperboy&co.が上場

SNS「GREE」を運営するグリー(株)と、レンタルサーバーの「ロリポップ」等を運営する(株)paperboy&co.(通称「ペパボ」)が、相次いで上場します。
グリーは12月17日に東証マザーズに上場する予定です。
また、paperboy&co.は12月19日にJASDAQに上場する予定です。

今年の株式市場は不振を極めましたが、それに伴ってIPO(新規公開)する企業数も大きく減少しました。
また、初値(公開後初めて市場でつく株価)が公募価格を割り込む銘柄も多く出ています。

そのような中でも、ネット系企業は、初値は公募価格を上回る傾向が見られます。
しかし、その後に株価が下落し、やがては公募価格を割り込むというパターンが多いです。

例えば、今年3月に上場したネットイヤーグループは、公募価格32,000円に対し、初値は10万円がつきました。
しかし、昨今の株安に押されて、現在の株価は22,000円程度まで下がっています。

ネットイヤーグループの株価の動き

グリーもpaperboy&co.も、ネットの業界では非常に知名度の高い企業なので、買いが多く集まって、初値は公募価格を大きく上回ると思われます。
特に、paperboy&co.は公募/売り出しされる単元数が少ないので(1単元=100株で15万株)、品薄感から初値はかなり高くなりそうです。
ただ、今の株式市場の状況から考えて、他のネット系企業と同様に、公開後しばらくすると値下がりし始めるというパターンも考えられます。

この2社の株価の動向が、当面のIPO市場の先行きを占う指標になりそうです。