急落後の小休止か

昨日は日経平均株価が戦後3番目の暴落を演じました。
しかし、今日も日経平均株価は値下がりしたものの、値下がり幅は45.83円安にとどまりました。
また、TOPIX(東証株価指数)は6.10ポイントプラスで終わりました。
さらに、値上がり/値下がりの銘柄数で見ると、値上がりの方が多くなりました。
今日は「急落後の小休止」のような形になりました。

リバウンドは起こるか?

昨日の下落が強烈だったこともあって、売り方の買戻しがあったようです。
一時は、日経平均株価が昨日比で200円以上プラスになる場面もありました。
ただ、買いの勢いが弱かったようで、上がりきれずに引ける形になりました。

これまでなら、暴落後には1~2ヶ月程度のリバウンドが起こるのがパターンでした。
たとえば、今年の3月に日経平均株価が14,000円台から12,000円割れする急落がありましたが、その後6月にかけてリバウンドがありました。

しかし、現在の状況は「100年に1度」といわれるほど深刻なものです。
昨日までの下げ方を見ていても、これまでとは一味違うものを感じます。
こういったことから考えると、リバウンドがあるにしても、今までよりは幅が狭いものになりそうな感じです。
また、10日にG7がありますが、その内容によっては、失望売りで再度大幅な下落があるかも知れません。

今後の株価はどうなる?

以下の2つのチャートは、2000年1月~2003年12月と、2007年1月以降のTOPIXの動きを比べたものです。

↓2000年1月~2003年12月のTOPIXのチャート
topix20002003.png

↓2007年1月以降のTOPIXのチャート
topix20072010.png

両者を見ると、節目の位置や、節目に至るまでの期間が似ていることがわかります。
今後も同じ動きになるとは言えませんが、仮に同じ動きが続くとすれば、株価が底打ちするのは2010年の春頃になります。
今の景気の悪化の状況から見れば、その頃まで下落トレンドが続くというのは、十分にあり得るストーリーだと思います。

また、2003年にTOPIXが底打ちしたときの最安値は、770.62ポイントでした。
しかし、今の状況からすると、次の底は2003年の底をさらに下回ることも考えられます。