MTCSを少しさわってみた

とある仕事の関係で、MT4.2に標準搭載された「コミュニティソリューション」(MTCS)を少しさわってみました。

MTCSの概要

MTCSは、Movable Typeにコミュニティ系の機能を追加するものです。
主な機能として、「コミュニティブログ」と「コミュニティ掲示板」があります。

コミュニティブログは、多くの人が記事を投稿できるようなブログのことです。
会員制の投稿サイトのようなものを作るのに適しています。

↓コミュニティブログの例
mtcs.png

また、コミュニティ掲示板は、個々の記事を「トピック」として、そのトピックにコメントを付けていく形式のサイトです。
トピックおよびコメントは、一般の人が投稿することができます。

アメリカのMOVABLETYPE.ORGには、MTOSのサポート用フォーラムがあります。
このフォーラムは、MTCSによって作られています。

なお、記事の投稿は、Movable Typeの管理画面ではなく、ブログ内の投稿用ページで行うことができます。

コミュニティブログ/コミュニティ掲示板を作る

コミュニティブログ/コミュニティ掲示板とも、テンプレートセットが付属しています。
それをインストールして、ブログを再構築すれば、すぐに使い始めることができます。

ただ、私が知る限りでは、標準テンプレートセット以外に、MTCSに適したテンプレートセットはないようです。
また、スタイルキャッチャーにも、MTCSの標準のもの以外のスタイルはありません。
MTCS用のテンプレートセットは、一般のブログ用のテンプレートセットとはHTMLの構造が異なるので、他のスタイルを適用するとレイアウトが乱れます。

このように、とりあえず始めだけなら簡単です。
しかし、デザインを変えようと思ったら、今のところは全部自分でカスタマイズする必要があります。

ユーザー間連携機能

MTCSは、Twitter等から取り入れような機能もいくつかあります。

まず、他のユーザーを「注目」する機能があります。
自分が注目しているユーザーや、自分を注目しているユーザーを一覧表示したりすることができます。

また、良いと思った記事に対して、投票を行うことができます。
投票が多くついている順に記事を一覧表示することもできます。

さらに、記事の投稿や、コメントの投稿、記事への投票などの「ユーザーの行動」を、一覧表示する機能もあります。

なお、これらの機能を実現するために、テンプレートタグもいくつか追加されています。

カスタマイズは難しそう

MTCSでは、一般的なMTのサイトに比べて、動的に処理する部分が多くなっています。
MTCSのテンプレートセットを見ると、JavaScriptが使われている箇所が多く見られます。
MTCS用のテンプレートをカスタマイズするのは、一般のMTのサイトの場合よりも、ずっと難しいと思われます。