ワシントン・ミューチュアル破綻

先週のリーマン・ブラザーズの破綻以来、金融業界はめまぐるしい展開が続いています。
今日も、アメリカの貯蓄貸付組合(※)最大手のワシントン・ミューチュアルが破綻したというニュースがありました。

(※)貯蓄貸付組合
預貯金と住宅ローンを中心に扱う金融機関

サブプライムローン問題の悪化に伴って、ワシントン・ミューチュアルの業績も悪化していました。
先日のリーマン・ブラザーズの破綻後は、「次に破綻する金融機関」の1つとして、ワシントン・ミューチュアルの名前も上がっていました。
そのような中で、預金が次々と引き出され、事業を続けるのが困難な状況になって、今日の破綻に至りました。

この破綻のニュースは、今日の日本の株式市場にも幾分影響を与えました。
ただ、リーマン・ブラザーズの破綻のときのような激しい下落にはなりませんでした。
今日の日経平均株価の終値は前日比-113.37円安の11,893.16円でしたが、今日の安値から徐々に値を戻して終わる形になっています。
また、ヨーロッパの株式市場もマイナスで始まっていますが、こちらもリーマン・ブラザーズ破綻時ほどのひどい状況にはなっていません。

もっとも、貯蓄貸付組合の破綻は、今後も大量に出ると言われています。
また、最近の混乱による経済への影響は、今後さらに強まると見られています。
株価は中期的には下落トレンドで推移しそうです。